今年の春いんげんと固定種の話。
こんにちはこんばんは。
今回は去年初めて自家採種した種を今年やってみることにした進捗報告も兼ねて固定種について少し書いてみようと思います。
ちなみに専門的と言える内容ではありません。
種の種類
ある程度家庭菜園をやっている人の中では種の種類自体が実は1つではないことを知っている人も多いと思います。
種の種類と二回同じことを言っているようで変な感じですが、それは置いておきましょう。
この種類というのは、野菜の品種の特性としての種類ではなく、販売されている等の種そのものの種類になります。ややこしく聞こえるかもしれませんが、そこまで難しい話ではありません。
野菜の種はF1種、固定種、在来種と大きく分けて3種類あります。それぞれの特性は以下の通り。
もっと詳しく知りたい方は調べていただけると助かります。
ただ、ザっと特徴を書くとこんな感じでしょうか。
それぞれの栽培難易度、収量に関して言えば風土や栽培方法なども関係してくるため今回は割愛しますが、僕目線のとっつきやすさの順で並べるとF1種>固定種>在来種というイメージです。
僕がやった自家採種。「紫やらず」というインゲン豆
種の種類をある程度書きましたが、今年は僕もその種類の中から固定種を使って春のインゲンをやってみることにしました。
種は去年に自家採種したものです。
その品種の名前は「紫やらず菜豆」。
去年初めて少しだけやってみましたが、豆自体がビーズのようにしっかりと形成されます。
収穫期を終えたら種採り。栽培スペース上、5株の中から数本だけ種採りした結果、状態が良さそうだったのは28粒でした。
少ないように思われるかもしれませんが、これを今年また増やすつもりで栽培します。
自家採種をしてみた感想として、正直今までは収穫を終えたらその野菜は終わりというスタイルだったので収穫作業までは日常的で特別感のようなものはありませんでした。
しかし、今回は収穫の先の種採りまでやってみて、またその種で栽培を始めるとなり表現がしづらいのですが、この野菜を育てているという実感が一層湧いてきました。
病気などで全滅する可能性ももちろんありますが、それを乗り越えてまた次も播ける日が来ることを期待しています。
まとめ:自家採種は生活的な農業にこそ
あくまで僕なりの考え方ですが、農業を大きく二分すると生業としてやっていく産業的な農業と、そうではない暮らしの中に農(農業)を少しでも取り入れていく(所謂、農のある暮らしと呼ばれるもの)といった生活的な農業があるように感じます。
それぞれの考え方がある中、固定種などで自家採種することはどちらかと言えば生活的な農業向きと言えます。産業的な農業の中では、固定種の品種を栽培することはできても自家採種までするというのは中々難しい部分も出てくると思います。
ある意味、家庭菜園ならではの特権かもしれません。それだと大袈裟かもしれませんが、実際に家庭菜園という特性を活かすならF1種だけではなく、固定種などで種採りまでやってみるのも良い経験になるかもしれません。
もちろん、どちらの農業の形においてもどんな種子を使うかは作り手側が決めることですけどね。
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