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【吹奏楽】最後まで美味しく食べられるコース料理を目指してーIris Wind Orchestraの選曲ー

皆さんこんにちは!Iris Wind Orchestraの浅野です。

ついに第1回演奏会に向けての練習が始まり、団としても本格始動しました。

仲間との再会や初めましての団員さんとも楽しく音楽の時間を共有できていることをとてもうれしく感じています!

さて今回は、Iris Wind Orchestraのこだわりの一つ、「選曲」についてお話していきたいと思います。

コース料理をおいしく食べてほしい

Iris Wind Orchestraの選曲を一言で言うとするなら、『コース料理』
演奏会のセットリストそのものを一つのコース料理に見立ててプログラムを構成しています。

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吹奏楽を問わず、様々な音楽のコンサートでは、メイン曲やサブメイン曲といった聴き応えのある大曲が披露されます。

そのメイン曲をいかに素晴らしく聞いていただけるか。演奏会そのものを楽しみ、満足してお帰りいただけるか。
それは、高級レストランでコース料理をいただいたときと同じ目的意識があるのではないかと考えています。

言い換えるならば、メイン料理をいかに美味しく食べられるようにするか、そして最後にはいかに満足してお店を出てもらうか。帰宅の途までも楽しんでいただきたいのです。

さらには、演奏会を楽しみに思ってもらってホールに来て(入店して)いただきたい。
そのために、どうやってコース料理を組むか、ということにはかなりの時間をかけて検討しています。

美味しく食べていただくために

レストランのスタッフ一同(団員)が腕によりをかけた作品を目一杯楽しんでもらいたい。
この目的を達成するために、Irisは個性的なプログラムを構成しています。
それが、吹奏楽曲に線引きをしないオールジャンル型の多彩な"コース料理"なのです。

いわゆる吹奏楽のコンサートでは、1 部 2 部などでポップスステージとクラシックステージを分けることが多いですが、イリスではそのやり方は全く踏襲していません。
音楽は音楽だから、全ての音楽を楽しんでもらい、一番最後のメニューまで楽しんでもらいたい。そんな祈りが込められています。

そして、もう一つ。美味しく食べてもらうためには、全部寝ずに聞いてもらうことも重要です。

イリスの団長兼指揮者である神林は、その重要さについて、熱を込めて語ります。

「寝ずに聞いてもらえるかどうか、それはすなわち美味しく食べられるかなんです。これは僕の個人的な意見ですが、演奏会って2時間お客さんの時間を拘束している。人生が有限な中で、その貴重な2時間をいただいているのだから寝させちゃいけない。気持ちよくなって寝ちゃうかもしれないけど、そんな瞬間を作らせたくないんです。」

こだわり抜いた選曲や構成そして宣伝は全てが繋がっています。それらはすべて、「観客に楽しんでもらいたい」という想いが込められているのです。

第1回演奏会こだわりの選曲たち

それでは、今年5月に開催される記念すべき第1回演奏会では、どのような曲が披露されるのでしょうか。
コース料理表として例えてみました。

Iris Wind Orchestraの第一回演奏会。
一つのコース料理として成立することを目指し、構成されている。

第一部 歓迎と共にイリスを楽しむ

①"食前酒" 
T-SQUARE『オーメンズ・オブ・ラブ』

『宝島』に並ぶ吹奏楽のド定番として知られ、おそらく中学・高校のブラバンで演奏されることも多々ある青春の一曲です。
「イリスの演奏会にようこそ!」という歓迎の意味合いも込められたベストの選曲なのではないでしょうか。

今回は、「大人のオーメンズ」を目指し、フュージョンを意識しつつ、原曲へのリスペクトを込めて演奏します。

② "前菜"
スーザ『Washington Post』

「マーチの王様」であるスーザの名曲を取り上げることで、合奏でもバンドとしての 基礎のレベルアップが見込めるでしょう。

そして、今回の楽譜はアメリカ国立海兵隊の楽譜に準拠しています。スーザ自身が目指すサウンドで華々しく演奏会の幕開けを飾ります。

③”スープ” 
金山徹『Jazz コレクションNo.2 「ドラえもん組曲」』

国民的アニメである『ドラえもん』をJazzアレンジにしたユニークな作品で、老若男女楽しむことができるでしょう。

また、Big Band Jazzやボサノヴァ、Swingとゴージャスで多彩なアレンジがなされており、ソロプレイヤーによるカッコいいソロもふんだんに盛り込まれています!
奏者も、観客も思わずノリノリになってしまうような、楽しい一曲です。

④"魚料理"
J.バーンズ『パガニーニの主題による幻想変奏曲』

 吹奏楽の名曲としても知られるこの曲を、Iris Wind Orchestraでは今回の演奏会で使用される楽器の楽器紹介を込め、演奏します。

原曲となったモチーフは、パガニーニの『24の奇想曲』第24番「主題と変奏」。バーンズは、この主題を序奏、主題と20の変奏にアレンジしています。
一度は耳にしたことのあるフレーズを多彩な楽器群によるアンサンブルでの演奏で技巧的に・軽快に演奏した後に、tuttiでダイナミックに歌い上げます。

⑤"お口直し"
鈴木英史編曲『糸』

15分もある聴き応えのある大曲の後に求められるのは、もちろん"お口直し"。ここでは、日本を代表する女性歌手の中島みゆきの『糸』を鈴木英史の編曲でお送りします。

実は、当団では以前からこのアレンジを過去の演奏会で取り上げたこともありました。
企画吹奏楽団であるイリスで複数回取り上げることで、「人と人との縁」に着目した情感あふれる演奏に仕上げます。

第二部 イリスの聴かせどころ~ボリューミーな大曲をしっかり聴かせたい~

休憩を経て取り上げられるのは、メイン曲二曲。
例えるならば、いずれも肉料理でしょう。

⑥肉料理その1
A.リード『エル・カミーノ・レアル』

エルカミの愛称で「THE 吹奏楽」として広く知られています。そもそも、「エル・カミーノ・レアル」とはスペイン語で「王の道」を意味しています。また、副題に「ラテン幻想曲」と銘打たれているとおり、スペイン舞踊フラメンコの趣が感じられます。

急‐緩‐急の三部形式で構成され、中間部にはオーボエによる特徴的ながら美しいソロが演奏されます。

2021年12月に開催された合奏会でも取り上げましたが、合奏と通し合奏では参加者の熱のある演奏が印象的でした。
今回は、演奏会に満を持して登場。いまからワクワクしています。

⑦肉料理その2
チャイコフスキー作曲、石津谷治法編曲『バレエ音楽「眠りの森の美女」』

今回のフルコース最後の"肉料理"は『バレエ音楽「眠りの森の美女」』です。

県立習志野高校が2014年全日本吹奏楽コンクールで初演奏し、銀賞を受賞したこのアレンジは管弦楽の美しさと習志野サウンドが響き渡り、ぜひ一度は聞いていただきたい素晴らしい作品です。

チャイコフスキーの『白鳥の湖』、『くるみ割り人形』と並ぶ三大バレエの一作として広く知られています。

また、バレエだけではなく、 ディズニーの手掛けた作品として一度は目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。
管弦楽の美しさとやわらかさ、繊細さを息のみで表現する吹奏楽は表現的にも異なるアプローチにはなりますが、人の息だからこそ生まれる豊かさや感情があります。
イリスも作品に負けず「歌心」を精一杯表現できるよう、練習に取り組んでいきたいと思います。

⑧デザート and more…(encore)

強烈なネタバレになってしまうので詳細は避けますが…
ご来場いただいたお客様に感謝の気持を込めて、encoreもご用意しております!

「アンコールでもしっかり聴かせる」という団のコンセプトで演奏会の終わりまで目一杯お楽しみいただけるよう、練習に取り組んでいきたいと思っています。

団員募集のお知らせ

2022年5月28日、当団はIrisとして初の第一回演奏会を開催します。
※Iris Wind Orchestraは、東京で活動する吹奏楽団です

現在、私達は共に音楽を楽しむ仲間を探しています。
興味のある方は、こちらのURLから詳細をチェックしてみてください。
【急募】Contrabass(St.Bass)、Tuba、B.Trb、Fg、B.Sax

公式Twitter、Instagramもありますので、@Iriswindo でぜひフォローをお願いします。

それでは、また次回!

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