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ファッションは文化だ

久しぶりにお気に入りの服屋に行った。友人の誕生日プレゼントが欲しかったからだ。入った瞬間、目に飛び込んできたピアスがあって友人の顔が思い浮かんだ。これだ。と思った。気に入ってくれたらいいなあ。

そんな前置きは置いておいて何が言いたいかというと、久しぶりにときめいたのだ。
最近、卒業旅行に行きたいと思っていてお金を使うことを控えている。だから買ってもユニクロでちょこっと買う程度。(ユニクロも好きです。)けれど、久しぶりにお気に入りのお店をのぞいたらかわいいセーターにコート、バック、ジュエリーがあって心が明らかに高揚していた自覚がある。ジムやプロテイン、食にお金を掛けていたからそれはそれで違う満足感があったのだけれど、わくわくする、これ着てあそこへ出かけたいなみたいな高揚感が可愛い洋服たちを見てふつふつと溢れ出た。ああそうだ。これが物欲だ。忘れかけていた自己満足の世界。でも、旅費のための貯金を理由に無い振りをしていた物欲。彼らは今だに私の心の中に健在している。

そんなことを考えながら帰宅した。夕食後に車が好きな弟が車のチラシを見て「車って言語化できないけれど、やっぱり好きなんだよね。なんというか、人によってはただの道具なんだけれど、沢山思い入れがあって今の車を所有していてさ、好きなんだよね」と言った。それで、今日自分が感じた感情を思い出して、「私の好きな洋服も車も文化なんだよきっと。」咄嗟に出た。その時、母も弟も「それだ!」となった。そして、面白いことにチラシにも「芸術は色褪せない」と書いてあり求めていた答えを導けた気がした。どちらも必要最低限有れば生活は営める。けれど、沢山の選択肢があって、そこで自分らしさ、個性であったり、思いれがあって選ぶ。そして、それらを原動力に気持ちが華やいだり、もっと似合う自分になろうと頑張ろうと思えたりする。私たちが日々思う感情たちを創造してくれる。心を豊かにしてくれるという文化なのだと思う。だから今後需要が減少するとは言われているけれど、人間が生きている限り文化は続く。だから業界が消滅することはない気がする。

節約や貯金も大事だけれど、本来私の持っていた感性を忘れかけるところだった。日常のひょんなところから自分の信念を思いだした今日。好きなものに蓋をするのはよくないなと思った。やっぱりあのコート可愛いかったなあ。あのジュエリー欲しいなあ。そんなことを思いながら貯金との両立頑張ります。


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