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~地域の中で~【戸畑区総合防災訓練】あそぼうさい&まちクエスト

昨日、北九州市戸畑区の中原小学校で
『戸畑区総合防災訓練』が実施され、ぼくたちのその一角を担当させていただきました。

中原校区の皆さんが参加対象で、区役所主催の総合訓練ということで、かなりの大掛かり!!!!
区役所、消防、警察、自衛隊、社協、ボランティア協会、西部ガス、九電、電設協会などなど!多数の関係団体が来られておりました。
関係者の人数の多さだけでも驚きました!!

ぼくたちが担当したのは、
『参加型の防災体験』ということで、『あそぼうさい』をお持ちしました。

また、自治会の加入促進を大テーマとした、『地域コミュニティ』に寄与する取組みへのオーダーから、久しぶりに『まちクエスト』のコンテンツもお持ちさせていただきました。


訓練は大きく3部構成で、
第1部訓練は、地域の皆さんが、ここまで避難してくるというシナリオです。
続々と集まってくる皆さん。
体育館の段差にはスロープが付けられており、車いすやベビーカーの方もスムーズに利用できていました。
受付や誘導もとても円滑でした。
また消防団かな?周辺を広報してくださっているマイク音声が、会場までたまに聞こえてきていました。ウチの学生メンバーも、「消防の広報の音が聞こえて会場が分かった」と言っていました。


第2部訓練は、講話です。
ウチのエース!若きホープの皆さんである『明治学園高校』の皆さんが、堂々と発表をされていました!

被災地への支援活動に出向いての感想や学びについて。
そして、普段から災害を防ぐための心構えについて。
更には、自分たちが取り組んでいる日頃からの啓発活動について。
お話してくださいました。

ぼくたちの名前なんかも出していただき、こうして大勢の前で発表しながら、成長を遂げていっている様子が、とても嬉しかったです。

最後には、いつもの合言葉
『Think together!Think Bousai!』(スペル合ってる?(笑))
会場の皆さんで一緒に言いました!


第3訓練は、体験型コーナーです。
ぼくたちは、子ども向けの体験ブースで、地域の大人の皆さんは大きく3グループに分かれて、消防による消火や搬送訓練、地震体験車、自衛隊支援や災害用トイレ、各種ライフライン事業者による展示や体験などを順に回っていったようです。

ぼくたちの担当では、
体育館の中で『あそぼうさい』
屋外で『まちクエスト』を実施いたしました。



災害ぶたのしっぽ
8割がた大丈夫だろうゲーム
ダイバーシティかるた
大雨前線ゴルフ
リアルHUG(避難者受入れゲーム)
SDGs神経衰弱
輪投げ天ぷら油
地震トイレットペーパー


いつも、地域特性や会場の状況に合わせて、あそぼうさいコンテンツを準備しております。

当初は予定していなかったんですが、
能登地震の被害が悔しくて、地震トイレットペーパーを追加しました。
また、旦過市場と鳥町食道街の連続火災も悔しくて、輪投げ天ぷら油も追加しました。

とても盛りだくさんのコンテンツでしたが、多くのアカデミーメンバーが主体的に取組んでいただいたので、一時期はぎゅうぎゅう詰めになるほど親子連れがいましたが、どうにか対応することができました。

また、経験豊富なメンバー達が自発的に動いてくれたり、カバーしたり、未経験なメンバーに教えてくれたりするものですから、ぼくとしては手放し運転の状態で、とっても頼もしいです!!!

また、親子づれが、それぞれのゲームで「へぇ~!」って言いながら、楽しんでくれているのが印象的で、
いの一番に来てくれた子どもが、何度も何度も、ずっと遊んでくれていたのが嬉しかったです。


外では、『まちクエスト』コーナー。


ローカルなネットワーク、スーパーボールすくい

大きな網と小さな網があって、小さな網はひとつずつだけど、着実にボールをすくっていくことができます。
これは、ローカルなコミュニティ・ネットワークを表していて、遠くの仲良しがいても、特に災害時などは、すぐ身近にいる人の存在が重要になります。
ご近所さんなどとのコミュニティが、セーフティネットの役割を果たしていくことを実感するゲームです。
まさに町内会の意義そのものですよね。


災害ダーツ

避難情報が円状に描かれた的に向かってダーツを投げます。
早くでる情報は「当たりにくく」、遅くに出る情報は「当たりやすい=もう災害が起きてる」ということになります。
災害情報を理解するという性質と、ハズレやすさ、いわゆる空振りも実感するものです。
災害が起きなくっても、早めの避難が重要なのは言うまでもなく、だからこそ、ご近所どうしで声掛けをすることが、避難行動の実効性を高めていくことになります。


そして!
何より!コロナ禍ぶりに出現した、「まちクエスト」コンテンツ!
その名も!
『市政だより配布タイムアタック!』

5つの様々な形のポストがあり、「市政だより」(市の広報誌)を、素早く配布していきます。
北九州市では、市政だよりの配布を『町内会』が請負っています。
家にいつの間にか届く市政だより。
実は、町内会の人たちが月に2回、配ってくれているんですね。

こうした人が地域の中にいることを、このゲームをやってみて、視線を学ぶものです。
別に早く配る必要はないのかもしれませんが、子ども達の闘争心に火をつけて遊びに転換したものです。

学生メンバーたちが上手く盛り上げてくれて、上位ランキングのタイム表も書かれておりました。

ぼくは十数秒かかったのですが、
なんと7秒を切る強者もいたそうです・・・。(シンジラレナ~イ(笑))


こうして、まちクエストネタも久々に登場できて、とっても良かったです。


地域の中で、
『誰かがしてくれている』という視線を学ぶことはとっても重要だと思います。

「町内会に入ってたら災害時などに助けてもらえますよ」とか、
「町内会に入ってたら市政だよりが届きますよ」とか、
そんな得をするような勘定ではありません。

目の前に困っている人、苦しんでいる人がいれば、助けようと誰しも思うものです。
町内会に入っていたら、「助け合えることができます」という機能こそが素晴らしいんだと思います。
実は、自分がその一員になれることこそが得なんだと思います。

市政だよりだって、もらえるから嬉しいというよりも、
地域のために、こうして配ってくれている人がいることが嬉しいものです。

そんな目線を持っていけると嬉しいです。


参加したメンバーのみんなにも、最後のミーティングのときに、
『誰かがやってくれるじゃなくて、自分から進んでやっていけるようになろう』って話をさせていただきました。

いつものことではありますが、その後の撤収の作業も、積極的に自発的に、どんどん取り組んでくださっておりました。
彼ら彼女らの行動力や感性の素晴らしさに感銘を受けます。


とても大掛かりなイベントとなりましたが、多くのメンバーが来てくれて、どうにか実施することができました。
とても感謝しております。

先に解散せざるをえなかったメンバー、ごめんなさい!その後、集合写真撮りました!(笑)



ぼくたちスタッフメンバーも、とても学びの多い総合防災訓練となりました。


今日もご覧いただきありがとうございます。


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