見出し画像

大地震が予告されたとしたらどうしますか?~南海トラフ臨時情報~

地震は突然起こります。
予言はあっても予告はありません。

しかしながら「南海トラフ地震」については、予告に近い仕組みがあります。

もし、「もうすぐ地震があるかもしれませんよ」と公的に知らされたら、どのような行動をしますか?
考えてみましょう。


①今朝(深夜)の地震

日向灘

1/22 1:08 日向灘を震源とする地震です。
深さ40kmということで、比較的深い地震で広域に揺れていますね。
北九州市でも緊急地震速報が鳴り、ぼくも飛び起きました。
我が家ではそれほど揺れず、「南海トラフ地震か!?」と思って、震度速報とテレビを確認しました。

今のところの報道では、ケガをされた方が数人いらっしゃるようですが、大きな災害にはなっていないようです。

震源の場所から考えて、南海トラフ地震の心配が一層高まりますね。


②南海トラフ地震とは

なんとら

(掲載の図は全て気象庁HPから引用しています)
南海トラフは、上図のとおり、『海溝型』の地震です。
ぼくたちの足元が突然ズレて地震を起こす「断層型」の地震とは異なります。

先日も火山噴火がありましたが、深い地中のマグマの動きに影響し、広い広い太平洋から、ここ日本の地下に向かってプレートが沈み込んできています。

この大きなメカニズムにより、周期性がある程度分かっていて、次に起こる南海トラフの大地震は、『今後30年以内に発生する確率が70から80%』と公的に発表されています。

現在では、『南海トラフ』と総称されていますが、
以前は、東海、東南海、南海地震と分けられていて、3連動という呼び方もありましたね。
というのも、歴史をたどると、東側で地震が起きた32時間後や、2年後に西側で大地震が起きるという記録があります。

同じ海溝で、東西に影響するという事ですね。


③南海トラフ地震『臨時情報』

南海トラフに限っては、これらの周期性と、そろそろ起こるかもという切迫状況から、常に監視と現状発表が気象庁からあっております。

大きく2つあって、『定時情報』と『臨時情報』です。

『定時情報』については、定期的に南海トラフ地震の状態を確認し、危機が迫っているかを発表しています。
直近では、1/11に発表されています。
https://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/nteq/index.html

『臨時情報』については、危機が差し迫ったときに、臨時に発表されるものです。

②で例示したように、南海トラフ地震の域内で大きな地震が発生した際に、連動の可能性を公表するものなど、
近いうちに南海トラフ地震が発生する可能性が高い旨を発表する情報です。

「すぐ」かもしれませんし、数日、数週間、数ヶ月、もしかしたら数年かかるかもしれません。
科学の精度は高まっていると思いますが、この情報の運用は経験がありませんから、どうなるかは分かりません。

高知県庁HPがとても分かりやすいです。
高知県は津波被害の恐れもありますから、『早めの避難』の対象区域も予め特定しているようですね。
https://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/010201/2020062900139.html



④地震の予告があった場合、どう行動しますか?

では、『南海トラフ臨時情報』など、
「もうすぐ地震があるよ!!」と言われた場合に、どのような行動をしますか?

家の構造や強度も気になるでしょう。
備蓄品や持ち出し袋の充実も大切です。
倒れそうな家具や、過ごす場所の近辺の確認をしますよね。
避難場所や経路の確認、家族との待ち合わせ場所などのルールの確認。
心配な人支援が必要な人への連絡・・・。


地震の予告です・・・。

どうしましょう?


はい、
冒頭からも記載しているとおり、地震は完全には予告できません。

そして、地震は突然起こるものです。

いま、考えたような対策は、『日頃から』やっておくしかないのです。

予告が出てから対応するようでは、間に合わないことの方が多いのではないでしょうか。


今後、30年以内に8割と言われている南海トラフ地震。
臨時情報などが出たとき、実際に地震が起こってしまった際には、
「もう準備できてる」という状態にしておきたいですね。

備えあれば憂いなし。

今日の深夜の地震は、そんな予告だったのかもしれませんね。


それぞれが命を守る対策をしましょう。


今日もご覧いただきありがとうございました。
関連する記事を貼っておきますね。


いただいたサポートは、NPO法人好きっちゃ北九州の活動費に、大切に活用させていただきます!!