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気象の状況に、実感と情報と。

おはようございます。
移動していく低気圧から伸びる前線の影響で、西から東へと悪天が移っています。昨日のニュースでは、警報級の大雨となるところや、暴風警報が出ているところもあるようですね。

こちら、北九州では、昨日とはうって変わって、今日は降水確率0%の晴天になるもようです。
昨日は、寒冷前線が抜けていき、今日は高気圧が張り出してきての快晴になりそうです!


さて、今日は、
市民カレッジ『気象講座』の第2回目。
楽しみな5週連続講座で、今日のご担当は気象予報士の齋藤さんです。

この、noteの世界で出会ったスーパーマンです。
事前に、今日の講座のスライドを見せてもらったのですが、めっっっちゃ面白そう!!!ぼくも行きたかった~泣

齋藤さんのアカウントはこちら!!

齋藤典之 【農業×気象】合同会社ノーエン|note


ちなみに、実施主体となっている北九州市の機関である生涯学習センターのnoteアカウントも作成されたそうですので、フォローしてくださると嬉しいです。
この講座の紹介もしていただいております。


先週の第1回講座では、ぼくが担当させていただき、5回シリーズの全貌をお話しつつ、天気予報や気象情報への『見る目』を養っていくことを主要テーマといたしました。

気象の状態について、後から「何月何日の天気では~」って言われてもピンとこないですよね。
だから、「いま!」っていうときに学んでいくのが一番なのですが、なかなかそうはいかないですよね・・・。

そこで!
昨日!!
だったら実感わきますか?(笑)

少しだけアウトプットしてみます。


北九州近辺にしぼって話題を進めますが、全国的に似たような天気になったところもあると思います。

昨日、11月6日の天気予報は、『くもり後、雨』
昼からの降水確率は90%でした。
「昼前から夕方にかけて強く降るでしょう」という感じ。

天気図を見てみると・・・

完全な、『寒冷前線』の通過ですね。(青い尖った三角の線)

温暖前線(赤い丸い線)に比べると局所的だけど強い雨が降ります。

なので、通り過ぎるには短期的。だけど、強い。という感じですね。

降水確率的にも、「必ず」降るという状態でしょう。
降水短期間予報である『今後の雨』をレーダーで確認してみます。
昼過ぎから通過していきそう。

洗濯物は外には干せない。
子ども達には傘を持っていくように。

「え~、いま、雨降ってないやん」
⇒昼過ぎぐらいに降りそうだから、必ず持って行きなさい。

折り畳み傘でも良い?
⇒ダメ、降るとすれば、強く降るから、普通の傘にしなさい。

自転車で行く息子、自転車で行ける?
⇒うん、今なら大丈夫。帰りの時間は?その頃にはやんでるだろうからOK!

というような、朝のやりとりです。


『くもり後、雨』という情報から、もう少し踏み込むと、ここまで確認することができます。

「いってきまーす!」
いざ、外に出てみると、もわ~んと、なんだか生暖かい。

11月の第2周目というのに、何だこの暖かさは!と思った方も多いのではないでしょうか?

寒冷前線の前には、暖気があります。
それを寒気が押し上げて、高い雲をつくり、雨を降らせます。

つまり寒冷前線の通過前は暖かく、通過後は寒くなる、ということです。


昨日は、午前中はパラパラと降ったりやんだりでしたが、
昼過ぎから、ぐわ~!!っと降りました。

でも、それほど長雨ではなく、ピタッとやみました。
上のレーダー画像でも、前線のカタチが見てとれますね。

雨量計でその前線の位置を見てみましょう。
雲域の位置で、降雨が観測されていますね。

では、この前線の通過前後の気温にも注目してみましょう!

先ほど書いたとおり、朝から、やたらと暑かったです。
(ぼくは半袖で出勤しました(笑))

この、前線通過前の気温をご覧ください。
11月の気温とは思えません!!

オレンジ色は、25℃以上のものです。
つまり「夏日」です(笑)
11月なのに、夏(笑)

昨日は、
雨がザーッと降った後に、『ひやっ』と感じた人も多いのではないでしょうか?
これが寒冷前線の通過ですね。

通過後の気温もチェックしてみました。
4℃~5℃ほど、急激に下がっていますね。

11月にも関わらず、何だか生暖かく、半袖で出かけれるほどの朝。雨も降っていません。
と思えば、スコールのような雨。。。
その後、急激に気温が下がる。
という一日でした。

「こうなるだろう」という情報を得ているのと、何も無いのとでは、暮らしぶりが全然違うのだろうと思います。

そうした着眼点を得て、生活できると、とっても良いなと思います。

最後にもうひとつ。

『風は嘘をつかない』というところです。

雨が降る前後で、風向きが変わったことに気付かれた人は、『自然との共存』での上級者とも言えるかもしれませんね。

通過前は前線に向かって、風が吹きこんでいます。
主に、南から北に向かって吹いていますね。

これが、通過すると、、、、
こうなりました。

前線に向かっての西風に変わりましたね。

ちなみに、大分県の国東半島あたりから、熊本県と宮崎県の県境にかけて風向きの「分かれ目」があるのが分かりますか?これが前線の位置ですね。

ご覧のとおり、
『風は嘘をつかない』

風に注目してみるのも面白いと思います。


各種の情報がとっても便利な世の中です。

暮らしのなかに、様々な科学技術が盛りだくさんです。

自然や天気や気象というのは、古来から、暮らしとともにあったんだろうと思いますが、何だか、遠い存在になっていませんか?

でも、身近に、
そして、必ず、共存・共生しているものでもあります。

そんな気象や天気に対して、
実感を持ちつつ、情報を上手に活用しながら、暮らしていけると良いですね。


今日もご覧いただきありがとうございます。


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