過去に例のない台風、厳重な警戒を
よく見聞きする言葉。
過去に例がない
厳重な警戒を
数十年に一度
あちらこちらの豪雨・災害でよく見聞きします。
その後の報道でも、
『こんなこと初めて』
聞きます。
もう、この言葉にも慣れてきているような気がします。
今回も、そんな報道が聞こえてきています。
今回の台風第14号。
とんでもないです。
マジで要注意です。
こんなこと初めてです。
災害が起こる前に「災害救助法」が適用されたなんて初めてです。
長い経験をお持ちの方は、その経験に引っ張られる逆転現象を引き起こしてしまいます。
まっさらな気持ちでこの台風を見てください。
『猛烈な』の勢力で本土へ直撃するのは、見たこと無いです。
『非常に強い』勢力で上陸するのもたしか、ここ30年で2度ほどのはず。
日本近海、沖縄あたりで、
910hPaまで成長しました。
とんでもない台風です。
既に九州南部では、暴風・波浪による『特別警報』が出されています。
今後、大雨や高潮に関する特別警報も各地へ出されるものと見られます。
北九州市においても、既に暴風・波浪の特別警報が『予告』されています。
『特別警報』の運用の歴史はまだ浅いですが、もちろん、これは初めてです。
ここ十数年、ぼくが見てきた北九州市での防災の感覚として、
985hPaより強い台風は要注意です。
北九州市での線引きはこのあたり。
今回の台風、
北九州市を『通過』してもなお、945hPaが予報されています。
とんでもないです。
過去に例がありません。
今一度、家の周りの点検を。
飛散するものは凶器になります。
こんな物、飛ばんよなぁっていうものも飛びます。
例えば、『物干しざお』、飛びます。
ウチにも飛んできたことがあります。
災害の危険な区域や心配な方は、
早めの避難を。
市内でも180箇所ぐらいの公的な避難所が開設される予定です。
避難所への避難だけが避難ではありません。
親戚の家、友達の家、ご近所さんの家、今日から明日まではお邪魔させてもらいましょう。
「行かせて」とは言いづらいものです、「おいで」って言ってあげましょう。
また、家の中でも風向きに応じて避難しましょう。
今回の台風は、窓は割れる前提で考えておきましょう。
窓が割れたときのために、スリッパや靴を持っておきましょう。
停電は、起きる前提で考えておきましょう。
電線は何かしらで切れる可能性があります。
スマホは充電しておきましょう。
高潮の危険区域で、戸建て2階建てなどでは、垂直避難では命を守れないかもしれません。
高潮は、河川洪水とは訳が違います。
海の波がうねりを伴って押し寄せてきます。
高潮は、『立ち退き避難』が原則です。
津波と違って、行動するリードタイムはあります。
今日だけは逃げましょう。
自然の猛威には勝てません。
命だけは守りましょう。
台風の過ぎた後を思い浮かべます。
人間は自分の都合の良いことしか想像できません。
最善と思われることをやり尽くした。
「なんだ、大丈夫だったやん、大袈裟だったかな」
それぐらい言えるように。
「こんなこと初めて」は
災害が起こる前にやり尽くしておきましょう。
今日もご覧いただきありがとうございます。
北九州に限らず、全国の皆さん。
特に九州、西日本、太平洋側の皆さん、お気を付けください。
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