見出し画像

NHK「九州防災ライブ」の感想と、これからへの想い

NHKでの、オンライン参加型での生放送の番組に、チラッと出演していました!!(笑)

NHKでの番組で、
上のスクショのように、オンライン参加しながらの生放送。
スタジオとオンライン先が会話しながらの双方向番組ということで、とても画期的。

もうすぐ大雨シーズンということで、
防災対策の話です。
ぼくもお声かけいただき、応募して、オンライン参加させていただきました。

ゲスト・出演者の皆さんです!

みんなで知恵シェア 九州防災ライブ|福岡・防災 こんな時、どげんする? | NHK福岡放送局

↑アーカイブ配信もあるようです!↑

出演者の皆さんの後ろに、オンライン参加の人がずら~っと並んでおり、ぼくもその一人(笑)
20人ぐらいいたかな?いや、もっといたかな。
全く関わることはなく、賑やかし要員でした!!(笑)

まぁ、それは全然OKなのですが、
番組や話題の中身について考えていきたいと思います。


①色濃く表れた、行政⇔市民

NHKという性質も多少はあるのかもしれませんが、
防災という分野の課題そのものです。

防災『行政』の課題であり、どんな話題になっても、「行政に確認しましょう」「行政に教えてもらいましょう」みたいな結語でした。

防災訓練、避難体制の整備などなど、取り上げられる事例はほとんどが行政主導のものでした。

これだけ行政ではない、一般の方々が多く参加するプログラムだから、もっと行政ではない色合いがあっても良かったのかなぁと思います。

もちろん、重要な行政課題ではあります。
でも、災害は役所のせいで起こるわけではありません。
そこに住む人たちの、ずっと昔から延々と続く地域課題そのものです。

だからぼくは、公務はもちろんですが、個人的な範疇において、地域活動として、市民活動として、防災について向き合っていきたいと思っています。

取り上げられた例や、話された内容などをお聴きしていても、
北九州でやってる
Bousaiまちづくり事業や
あそぼうさい、
地域住民による避難所事業など、
先行して走っていってるものと確信しました。
こうした場面で取り上げていただくほどの実力・発信力がないのかもしれませんね。
今後とも頑張っていきたいと思います。


②「避難指示」が出たらどうする?

番組の冒頭と最後の2回、ビフォーアフターを評価するカタチで、
『避難指示が出たらどうしますか?』というデータ放送での回答を求める視聴者参加型の質問がありました。

『避難する』という割合が、番組冒頭より、番組の最後の方が伸びました。
数字をチェックしないと評価はできませんが、割合は伸びました。
まぁそれで良しとしよう、という話題展開ではありましたが、
ホントにそれで良いのでしょうか?

まず、気になる点ひとつ目、
防災に関心のある層が番組を見ているということ。
課題となるのは、関心のない人、これまで気にも留めなかったという人、今まで大丈夫だったのだから大丈夫と思っている人。
災害で危険なのは、こうした人の心の部分かと思います。

気になる点ふたつ目、
『何に対する』避難指示か?ということ。
ここが欠落すると話になりません。
避難指示が出たら、全国民が、猫も杓子も避難所に行けという話ではありません。
何から避難するのか。
ひとつ目の気になる点とリンクしますが、
ここが腑に落ちないと絶対に行動はしません。
地震・津波なのか、土砂災害によるものなのか、河川洪水によるものなのか、高潮によるものなのか、、、、

気になる点の最後みっつ目、
『避難』をどう考えるのか?
どこかに移動することだけが避難ではないと思っていますし、多くの方にそう伝えています。
どこかに避難することがだけが避難ならば、この質問は皆さんに問いかける時点でナンセンスです。
水害を想定するならば、動かない方が安全な人も大多数いらっしゃると思います。(地域によって異なりますが)
家の中でも、より安全な場所に移ることも避難行動だと思います。
有事の際を想定し、家族同士連絡とりあったり、スマホの充電をしておくことも、防災行動と言えます。
「避難指示が出たら、あなたは避難しますか?」
よりも、
「あなたのまちに避難指示が出ました、あなたはどんな行動をしますか?」
という問いの方が良いように思います。
避難するように言われたから避難するというような受け身の行動ではなく、
情報を得たとして、どう主体的に行動をするのか?そんな問いかけが良いのかなと感じました。

これらは、もちろんNHKの皆さんもご承知の内容だと思います。
きっと番組構成として、分かりやすく端的に問うことが必要だったのだろうと思います。
これらの細かいことが当然のように議論し合える文化づくりが進んでいくと良いなと思います。


③避難しやすくなる避難所づくり

番組内でとても感心した事例がありました。
中学生がリアルな避難所訓練を行っており、あの手この手を工夫して避難者を受け入れていました。

見た感じ、地震を想定したような避難所のような感じもしましたが、
水害での『早めの避難』において
『行きたくなるような避難所』をつくっていくことは重要でしょう。

この事例の最後に、ご担当の方が、
「こういう体験を通じて、避難所がより身近なものになってくれると良い」というようなことをおっしゃいました。

これはとても大切なことを示していると思いました。

居心地が良いとか悪いとか。
それもあるかもしれませんが、
まず、身近に感じれるかどうか。

こんな訓練・研修・イベントを通じて、体験したり見てみたりするのも良いのかもしれませんね。

更に感心したのが、付与された課題に手一杯になっていく中学生。スタッフが足りません。すると、避難してきた方に「手伝ってもらって良いですか?」と依頼していました。
避難してきた人にも協力してもらう。みんなの避難所です。

災害弱者が避難してくる場所が避難所みたいな印象がありますが、
「大変だろうから手伝いに行ってやろう」みたいな思いの避難者が増えると良いなと思います。
つまり、力を貸しながら自身も避難する、みたいになると良いなぁと思います。

北九州市では、頻繁に発令される大雨災害での避難所も、地域住民による運営がいくつかのまちで始まっています。
このような、柔らかく、裾野の広い、避難所受入れ体制が進んでいくと良いなぁと思いました。


●御礼・裏話


NHKの番組、ご覧になっていただいた皆さん、ありがとうございました!
応援メッセージも嬉しかったです!!

実は、放送終了後に、出演者のみの「二次会」が少しだけありました。

皆さんの質問タイムで、盛り上がって、時間オーバー(笑)

双方向、参加型の、とっても素晴らしい番組でした!!
企画、取材、進行された廣瀬アナウンサー!
とても素晴らしく、カッコよく、頼もしかったです!!


これから大雨シーズンを迎えていきます。
ご近所どうし声をかけあって、命を守っていきたいですね。

今日もご覧いただきありがとうございます。

いくつか関連記事を貼っておきますね。


この記事が参加している募集

いただいたサポートは、NPO法人好きっちゃ北九州の活動費に、大切に活用させていただきます!!