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繋がりや活動のためには、人が重要か?場所が重要か?

おはようございます。
近頃、何かと大変です。
なぜか、ぼくは重要な任務を担ってしまっております。

とある、まぁまぁ大きな、歴史の深い団体がありまして、ぼくもその一員ではあるのですが、そのプレイヤーレベルでの代表者的なことを担っております。

その団体には、これまでは、事務局長さんと、スタッフさん、コーディネーターの3人が常駐でおられるほどの団体で、
いわゆる「プラットフォーム型」の組織を目指して、
ぼくたちのような参画する団体や個人の皆さんが、生き生きと活動していけることを目指しています。


北九州市の歴史や発展とともに、課題視や重要な施策として、これまで行政側からも大切にしていただき、その運営の多くの予算を市から出していただいておりました。

時代の流れとニーズ?首長が代わられたこともあり、予算の削減の方向性。現在では、まだ踏みとどまってくださっているレベルではあり、今後、どうなるか分からないという見通し。

予算の削減とともに、「人的コスト」もカットせざるをえず、前述の3人の中枢的な事務局メンバーが現在は1人のみとなっています。
(事務局長の臨時代行を誰かが担わざるをえず、分散して対応しようということで、ぼくもどうにかこうにか対応しています。)

さらには、拠点として入っていた建物は老朽化などもあり、
「近日中に撤退せよ」という状況になっております。。。

次の移転先を決めあぐんでおります。


皆さんが想いを寄せ、
理念に共感し、
それぞれが、それぞれのフィールドで活動し、
その喜びや成果や課題をまた持ち寄る。

そんなプラットフォーム型の組織体制にあって、
いま、
中心的な存在となる「人」の部分と、
集まってくる「場所」さえも、
無くなろうとしています。


これは、とてもとても大変で重たい課題です。
昨夜も夜遅くまでオンライン会議となりました。
参画メンバーはもちろんのこと、ともに頭をかかえてくださっている行政の皆さんにも感謝します。


詳細については、書くことは控えますが、
とても大切な話題となりました。
他のことにも通じるテーマだと思います。

『人』か、『場所』か。


思考整理する際に、ぼくがよく使うMECE的な要素です。

団体や組織、会社運営でも良いでしょう。
大切にしなければならない事を要素分けしてみます。

人・物・金・情報。
この4つの要素です。

この記事をご覧の皆さんも、ご自身の会社や所属している団体などに置き換えてみるといかがでしょう?
もちろん、どれも重要です。

今回の話題のなかでは、前述のとおり、
『人』と『物』ところにとんでもなく問題が出ております。

『物』については、
物的財産はもちろんのこと、
ノウハウなどの知的財産も含みますし、
今回のケースで言うと、『場所』もこれに当たります。


こんな議論が展開されていきます。

プラットフォーム型の組織にあって、
何よりも重要なのは『人』ではないか?

参画する『人』がこの団体の魂であり、たとえ場所が変わったとしても、繋がりを保てたりすれば、再起・継続していける。

いやいや、
人も『場所』があるから集えるわけであって、
その居場所や拠点がなければ、想いを寄せ合うことも難しい。

理念や共感という、カタチにないもので集っているからこそ、それを確認する場、共有する場が必要になる。
だからこそ、拠点などの『場所』的要素は超重要だ。


うんうん。
この両者の意見を聞いていて、とても刺激を受けました。
そのとおりだ!って頷くことばかり。

どちらかか?というわけでもなく、どちらも重要。
コストや時間の無いなかで最善策を選んでいく議論です。
どうなることでしょう・・・。



少し、ぼくが自分自身への自省や自戒を含めて頭をよぎったこともあります。

例えば、ウチのNPO法人。
活動もたくさんあります。はたから見れば、活躍している人も多いし、盛り上がっているように見えると思います。

でも、ウチの『活動拠点』なんてありません。
(よく、取材依頼などで驚かれます(笑))

事務所として指定しているのは、屋根裏部屋みたいなほんの3畳ほどのスペースです。
これがウチの拠点です。

では、人的要素は?
LINEを中心に、日頃から繋がりを保っています。
活動に関する事務連絡から、個人的な近況報告まで。
また、グループも細かく分かれていて、参画する規模や対象に合わせて、いくつか設置されています。

わざわざ集まったり、
意思疎通を手紙やFAXでする時代ではありません。
指先ひとつで、意見や感情を送り、着信音がしたらまた受取ることができます。

こまめに情報入れたり、タイムリーに共有したり。
心がけないといけないことは多々ありますが、
こうして『人』的要素を繋いでいるという思いもあります。

みんな忙しいなかで、どうにかなっている、という感じもします。


でも、
やっぱり集まってみて、顔を見て話してみたら、全然進み方が違うし、団結の仕方が違います。
画面越しでは得られないものが多いことも感じます。

『場』があることはとっても重要です。

考えてみると、『場』が無いものは衰退していきます。
コロナ禍で、人が集まれない。接してはならない。
様々なコミュニティが失われていきました。

地域でも、公民館や市民センター、神社や集会所ということもあるでしょう。
建物などのハード的要素は、コストが高いです。
でも、それでもその拠点が必要だっていう結論なんだろうと思います。


繋がりや、想いを寄せ合うためには、
やっぱり『場所』は重要かもしれません。


場所においても、
事務所的な拠点と、
集える居場所的な拠点と、
要素を分けても良いのではないか?
そんな意見も出てきます。
うんうん!とっても良いですね。


人か?
場所か?

どちらかを選ぶことはできません。
両方とも大事。

もちろん、団体や活動の性質によって、ウエイトの大きさは異なると思います。


とてつもなく重たい課題が目の前に置かれ、
めっちゃ足踏みしているような感じもするのですが、
ちゃんと前に進んでいくための議論を積み重ねているように思います。

しんどいですが、
これまでの、この街のために、
これからの、この街のために、
もう少しだけ踏ん張ってみます。



今日もご覧いただきありがとうございます。
貴重な時間のなか、この記事をご覧くださってありがとうございます。


冒頭のイラストは、TOMO|noteさんの作品を使用させていただいています。いつも、ありがとうございます。



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