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大変なときは『大きく変わる』とき!ピンチをチャンスに!【北九州ESD協議会総会】

昨夜、『北九州ESD協議会』の総会を開催いたしました。

ESDとは、SDGsが有名になりましたが、もっと根っこにある、持続可能な未来をつくっていくための『学び』のことです。

北九州市が環境未来都市やSDGs都市に選ばれるもっともっと前の2006年に設立されたのが、この北九州ESD協議会です。20年近くの歴史があり、この街を彩ってきた先輩の皆さんの想いがカタチになった団体です。

北九州ESD協議会には、約140の団体会員・個人会員がいます。
環境分野をはじめ、産学官民の様々な分野の活動者たちが集うプラットフォーム型の組織です。
(もちろん、ウチの、認定NPO法人好きっちゃ北九州も加盟しています。)

また、ESD分野の普及において、国連から定められた『地域拠点(RCE)』にも北九州は認定されており、日本全国でもたった8箇所しかありません。

北九州はESDの街です。
未来を描いていくための想いを結集した団体が北九州ESD協議会です。


毎年度、会則に基づき、総会が行われます。
前年度の決算、新年度の予算、そして役員体制などが議決されます。

事業規模は現在約2,000万円。
とは言え、会員のそれぞれの想いを持ち寄ったボランタリーなところも多いものです。


こんなとても大切で、大きな組織において、
大ピンチが2つあります。

まず、事務局体制。
前年度である3月末まで、民間企業さんから一時的な出向派遣のようなカタチで就任されたぼくよりも若い事務局長さんが、とても奮闘していただきました。
任期満了で退任して、元の会社さんに戻られました。

新たな事務局長さんを選任することができず、つまり、不在の状態です。

総会の議案については、事務局長が皆さんへ説明し、代表が議長となります。つまり、事務局長の不在で総会を迎えるなんて、トンデモナイ話なんです。あはは・・・(笑)

プレイヤーで形成するミドル級の意思決定機関に、ぼくも属しており、『臨時の事務局長代行』の体制をとることになりました。
ということで、ぼくが、臨時の事務局長代行に・・・汗

おいおいおい、大丈夫か!?
そんな声も聞こえてきそうですし、ぼくの頭のなかでも、何度も鳴り響いていました(笑)

ESDの理念は、ぼくは大好きで、設立当初の頃から勉強させていただいていました。ウチの団体がNPO法人化してからも、すぐに加盟させていただきました。
つまり、長いこと外側からESD協議会のことを見ていて、多少知っているつもりではいましたが、いざ「説明せよ」と言われても、分からないことばかり。

色々と勉強したり、皆さんに助けていただいたりしながら、何とかかんとか、総会を迎えました。

ぼくのつたない事業報告や、新年度の方向性についてご説明し、多くの意見やアドバイスをいただきました。

ぶっちゃけた話。
今までの、例年の総会は、言いたい放題で荒れて、「もう行きたくない」って言う人も増えてくるような始末。

でも、今回は、とても前向きで建設的な意見交換ができたのではないかと思います。
多少、批判や意見の違いはあるかもしれませんが、大きくは、この街のESDの推進へという想いは皆さんの共感・合意しているところなんだろうと感じました。

ベクトルがバラバラ違う方向に向いているような気がしても、大きな目線でみれば、みんな同じ方向へと、ぐ〜っと束ねていけるようなそんな気持ちがしました。


こんな、ぼくなんかが事務局長代行しないといけないような大ピンチ。
歴史あるこの協議会での、前代未聞の話です。あはは・・・(笑)

それと、

もうひとつ、更なる大ピンチ。

今まで、約10年。
この協議会の事務所兼活動拠点としてきた、『まなびとESDステーション』は、来月6月で退去しなければならなくなりました。。。。

昨夜総会を行った、いつもの場所。
これが無くなります。。。。

人や想いや活動の集う協議会ですから、『場』はとてもとても大切なプラットフォーム機能そのものです。

昨夜の総会での議決を経て、
「毎日西部会館」への移転が決定しました。

毎日新聞社のビルで、北九州商工会議所や、北九州市の職員研修所も入居している、とても立派なオフィシャルな建物です。
そちらに拠点を移します。


やはりこの話題が、皆さんの一番大きな関心どころ。
多くの意見が飛び交いました。

大きく変わることです。

読んで字のごとく、『大変』です。
引越しもそうですし、新たな場での拠点機能の形成をしていかねばなりません。

転校したらそのまちでも新たな人と出会うように、
拠点を移しながら、新たなネットワークの形成や、これからの時代の波も掴んだ協議会運営にも進んでいけるようにしたいと思っています。


これまでは、環境施策を推進してきた北九州市と強く連携した、ある意味、下部組織のようなESD協議会だったとも言えたでしょう。

時の為政者が変わったことで、市からの予算の縮小。来年度はどうなるか分かりません。

本来の協議会の体質そのものである、『市民主体』の北九州ESD協議会にもっともっとなっていけるよう。

名を連ねるだけでなく、実体を伴った、真の意味での産学官民の連携へ。

ESDは、未来をつくっていくための学びです。
環境分野はもちろんのこと、ありとあらゆる分野が、市民の未来へと繋がっていきます。
もっともっと多彩で活発な活動をしている方々も多いと思いますので、合流や連携したりして、もっともっと大きな波を起こしていきたいです。


想いの詰まった伝統ある船です。
新しい海へ出るところです。

大変なピンチだけど、大きく変わるチャンスにもなるはずです。

みんなで肩を組んで前へ前へ進んでいけたらと思います。

いったん、総会という大きな壁を乗り越えました。
また次の課題へとトライしていきます。


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