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展覧会レポ:なんだこれは! 岡本太郎「太陽の塔」内部観覧に行ってきた

【約1,200文字、写真20枚】
 1970年の大阪万博で、岡本太郎が手掛けた「太陽の塔」。その内部が48年ぶりに再生され、一般公開中だ。当初は混雑していたが、そろそろどんな具合かレポートしたい。

■information
太陽の塔「内部観覧」
会場:万博記念公園
住所:大阪府吹田市千里万博公園
電話番号:06-6877-7387
開館時間:10:00~17:00
休館日:水曜日
料金:大人 930円 / 小中学生 380円[太陽の塔入館+自然文化園・日本庭園共通入園セットチケット]
(太陽の塔入館のみ大人 720円 / 小中学生 310円・・・※ただし別途自然文化園・日本庭園共通入園料が必要で割高)
予約:事前予約制(前日までに要予約)※予約なしでも空きがあれば鑑賞可能
所要時間:約30分
混み具合:最大16名様ずつのグループ鑑賞
写真撮影:部分的に可能
鑑賞方法:高さ30メートルまで、5つの階段(145段)を登りながら鑑賞。裏の階段から降りる
トイレ:展示空間にトイレはない(※塔内は一方通行で逆行も不可)
バリアフリー:エレベータの利用が可能(要予約)ベビーカーの持ち込み不可
webサイト:https://taiyounotou-expo70.jp/

万博記念公園 中央口

予約とアクセス

 「太陽の塔」内部観覧は、前日までの事前予約が必要だ。以下のサイトから予約することができる。(ユーザー登録が必要)https://taiyounotou-expo70.jp/

 予約が必要な理由は、建築基準法に則り、一度に入場できる人数に制限があるため。
 ただし、現在予約なしでも空きがあれば鑑賞可能。平日なら1時間待ちていど。(万博記念公園内にはレストランやショップ、コンビニなどが10店舗以上ある)

大阪モノレール 万博記念公園駅ホーム

 最寄り駅のホームからすでに太陽の塔が見えている。改札から、塔をチラチラ見ながら歩くこと約5分。万博記念公園の中央口に到着。

 園に入るといきなり太陽の塔の真正面にでる。
「おおおぉぉー、なんだこれは!!」
 とかいいつつ、裏の入口へ。

 塔の裏へまわり、地下へ。地下から階段を登って鑑賞するスタイルらしい。

 会場入口。左のパネル、カッコよ!

注意事項。階段に登って写真を撮れるのはスマホだけ(有料)

内部へ!

展示ゾーンへつづく廊下

 薄暗い地下の廊下に、スケッチが展示されている。

 当初からこのイメージであったとうかがえる。岡本太郎は「人間の身体、精神のうちには、いつでも人類の過去、現在、未来が一体になって輪廻している」と考えていた¹。

〈地底の太陽〉ゾーン

 岡本太郎がインスピレーションを得たであろう世界。仮面や神像など、不気味な照明と映像でみせてくれる。
「心の準備ができた方からどうぞ」とアナウンスされる(大阪だなあ)。
 深呼吸して、さあ、いよいよだ。

岡本太郎《生命の樹》(1970) 高さ約41メートル

 紅っ! でかっ!!
 スケールに圧倒される。
 こんなサイズのインスタレーションは初めての体験だ。
 岡本太郎が「血管」²と言っていたのを思い出す。「胎内」¹という表現もピッタリだ。

 原生類から、哺乳類へとつながってゆく。中ほどの枝に巨大なブロントサウルス。力強さを感じるが、心もとない印象もうける。
 展示された33種類の生き物は、まさに「“いのち”の歴史」だ¹。地球を体験する超弩級空間。



帰り道におもう

 階段で下へ降りる。途中に、

 建設中の写真や、言葉が飾られている。
 「太陽の塔は、壊せなかったんだ」²という人がいる。わけがわからないから、恐ろしかったんだろう、と。
 太陽の塔、これは、いったいなんだ? つい岡本太郎に誘導され、考えてしまう。

 太陽の塔の裏の顔。核兵器を思わせるような恐ろしさがある。

 正面に回って、近くから見上げると、駄々っ子をする子どものような表情だ。

 帰り道、旗が揺らめいていた。そうか、つぎは、これか…。


〈おまけ〉

 塔の出口付近にショップがあります。これが駄菓子屋さんっぽくて、なんともいい感じ。

 岡本太郎グッズの品揃えが圧倒的です! 

 どれにするか迷っちゃいますね。

キーホルダー 太陽の塔[本体約5×4cm](¥770)

 キーホルダーにしました。どこにつけようかな。

ソース;
¹:リーフレット太陽の塔ガイド「ようこそ太陽の塔へ」大阪府日本万博記念公園事務所、2018
²:関根光才監督「映画 太陽の塔」出演:赤坂憲雄、安藤礼二、糸井重里、植田昌吾他、2018、パルコムービー、Amazonプライムビデオ


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