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IELTSリスニング8.0取得者のリスニング攻略方法~受験中のメモの取り方、問題タイプ別攻略方法~

IELTSの解説やTipsを紹介している記事は数多あるものの、具体的な解き方について紹介しているものは少ないと思う。受験者がいつどのくらい問題を読み、どんなメモを書いて解いているのか、マウス触っているのか、といった細かい点についてはわざわざ紹介しなくても…ということなのか?しかし、いざ受験しようと会場のPCを目の前にしてヘッドフォンを付けた瞬間に湧き出てくる疑問は、「どこまで問題文読んだら良いのか」「マウス触って問題文をなぞりながら聴くべきか」といった普段意識のしない細かいものだったりする。
今回は、3か月の勉強でIELTSのリスニングで8.0を取得した私が受験中に実践しているリスニングtipsと、私が苦手だった問題タイプ別の攻略方法を紹介したい。

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共通戦略

問題タイプにかかわらず、以下を意識していた。

①問題文を先読みする

言わずもがな重要な方法。じゃあどの時点でどこまで先読みしているのか?私の場合、試験開始~Part1開始前までに、Part1とPart2の最初の2問の問題文を読んでいる。あとは問題を解き進めながら可能な限り先読みするようにしていた。

②どこからどこまでが問われるのかを注意深く聴く

意外と罠にかかりやすいのが「どこまで問題が出題されるか」。うっかり全文聴いたあとに実は想定よりも2問先まで回答しなければならなかった、ということもある。今回読まれる文章で私はどの問題まで回答しなければならないのか?と意識しながら解いていた。

③脳内で映像化しながら聴く

これは認知特性によりけりだと思うのだが、私は言われたことや読んでいる文章を映像化しながら理解する傾向がある。例えばスタッフが校舎の歴史について語る問題であれば、スタッフが複数の人に向けて説明している映像を思い浮かべる。校舎は複数あること、ある男性がその建物の歴史の始まりだったことなどが説明されれば、複数の建物の横に男性が立っている映像を想像する。ちなみにこれはリーディングでも行っている作業で、私にとっては内容をビジュアル化した方が理解が進みやすい。

補足:私が受けた認知特性診断テストはVAKAD(Visual, Auditory, Kinesthetic, Auditory Digital (Ad) )という4つの特性をベースとしている新しいものだった。VAK(Visual, Auditory, Kinesthetic)であればネットで診断できるものもあるためチェックしてみると面白いかもしれない。

https://dte.training/wp-content/uploads/2019/11/VAK-Learning-Styles-Questionnaire-2019-2020.pdf

④マウスはあまり触らない

よく本文をカーソルでなぞりながら解く人がいるが、私自身はリスニング中あまりマウスを触らないようにしていた。カーソルで追うと読むスピードが必要以上に早くなったり遅くなったりしてしまうためだ。ページ操作以外はマウスは触らず、むしろ問題によっては画面を指で触りながら解くこともある。

⑤声を出さずエアーシャドウィングしながら聴く

正直シャドウィングしなくても回答に影響はないと思うのだが、どこか耳以外の部位を連動して認知しようとすることで理解が進まないかな…という期待を込めて取り組んでいた。途中強制退室とならないよう、決して声は出さないように。

問題タイプ別

①対話型問題

私が最も苦手なタイプの問題がこれ。複数人が対話した内容をもとに複数選択肢から正しいものを選ぶというもの。複数話者が出現するため話の理解が追いつきづらいものの、話者間のやり取りが発生する分ストーリーを想像しやすいのもまた特徴だ。私も最初は苦手だったが、以下のような解き方で克服した。

・線を引く
・会話を聴き、話者ごとにコメントや話した内容に対する印象をメモする
・回答する

例えば男女が会話をしているとき、男性がAについて良いと判断したものを女性が低いトーンで否定したり、反論したりする。この時私のメモ上では、中央線の左側に男性のAに対するコメントを一言書き、コメントから矢印を引いてもう一方の話者までつなげ、矢印の先に女性の印象がネガティブだったとして△を追記する。

まずは1本の線を引くのみ
会話の時系列、話者別にメモを取る
中央横線は話題転換の印で、上段はシェアサイクルの良いところ、下段はシェアサイクル成功の秘訣
ちなみに10か月ぶりにリスニングを4問解いたが全問正解だったので再現性はありそう

対話型問題の中でも、さらに2つの問題タイプに分類される。

・評価型
2人以上が会話し、物事について良し悪しの評価をするもの。例えば、ある事業内容が持つ複数の特徴について、どれが重要だと合意したかを選ぶ。または、今後の研究方針について、話者がどのような進め方で研究するかを選ぶ。
評価型問題は、問題文内に「important」「positive」「agree」といった良し悪しや話者間の合意に関する言葉が含まれている。もう一つの説明型に比べて解きやすいと思う。なぜなら、話者が物事に対してプラス/マイナスの評価を行うためメモがとりやすい(〇、△、×や矢印を用いて簡単にメモできる)ことと、会話の方針が予想しやすい(importantなものを選ばせる問題であれば、会話の中でimportantではないと評価されるものが確実に出てくる)ことが理由。

・説明型
会話の内容を言い換えたものを選ばせるもの。例えば、会話の中で話された具体的な物事を抽象概念に置き換えたものを選ぶ。または、会話で話された物事の特徴を正しく言い表しているものを選ぶ。
説明型問題はパラフレーズが重要になってくる。そのため、評価型問題よりは具体的なワードをメモしなければならない。単語をパラフレーズするための語彙力も必要になってくるため、評価型問題に比べて難易度が上がるイメージ。

②マップ問題

地図からエリアを特定するもの。例えば、観光地である島のどこに何の施設があるのかを選ばせる問題。
リスニングでは基本的に画面を触ることはないのだが、このマップ問題に限っては画面を触りまくる。物理的に指でモニターに触れ、今話されているのがどのエリアかを指さし確認しながら問題を解き進める。また、他の問題では回答案をメモした上で入力していくのだが、この問題に限ってはメモはとらず直接回答を選んでいく

以上が私が苦手だった問題タイプ別の攻略方法だ。YouTubeで検索すると上記とは違った切り口で問題タイプの分類がなされているので調べてみると参考になると思う。

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