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アイルランドの歯医者事情 - 保険&税額控除

こんにちは。アイルランド在住会計士のつぐみです。

アイルランドでの歯医者診療は、日本に比較してとにかく高額!基本的に医療費全額自費負担だからなんですよね。

現地のアイルランド人の中には、安価な歯医者を求めて海外旅行する人たちも!!

歯医者保険に入ったとしても、最初から3割負担でいい日本とは異なった支払いシステムがあり複雑。

しかしそんな高い歯医者費用だからこそ、保険や税額控除などを利用し、お得に歯医者さんに通いましょう!

この記事では、アイルランドでの歯医者事情について説明し、保険及び節税対策についてもご紹介します。


アイルランド歯医者の大体の値段

アイルランドの歯医者は基本的に高額です。一般的な治療費用は以下の通り(1ユーロ=150円と仮定)。

・歯科検診費用:50ユーロ(約7,500円)
 
・歯石取りとクリーニング:約100ユーロ(約15,000円)
※社会保険であるPRSI支払い者は、年に一度15ユーロ(約2,250円)で歯石取りが受けられます。

・詰め物の治療:100ユーロから300ユーロ(約15,000円から約45,000円)

・ルートカナル(根幹)治療:500ユーロから800ユーロ(約75,000円から約120,000円)

歯医者保険の説明

国の健康保険では歯医者費用は担保されていません。そのため原則実費負担…

しかし家計負担を減らすために、歯医者保険に加入することができます。保険会社が歯医者治療費の10%から総額までカバーしてくれます(カバーされる範囲はプランや治療内容によるが一般的には50〜100%補填)。

通常の私的保険会社であるVHIやLayaなどが提供しており、年額300ユーロから400ユーロ(約45,000円から約60,000円)程度の費用がかかります。

(私的保険に追加で歯医者保険を付与した場合の値段なので、単体の歯医者保険加入はもっと高い可能性があります。逆に家族割引などでもっと低くなる可能性もあります。)



歯医者保険に入っておけば、プランにもよりますが年1-2回の、歯石取り、検診が無料でカバーされます。
そのため、定期的な歯のクリーニングを考えている場合、少なくともその費用は担保されるので、歯医者保険に加入しておくのがおすすめです。

私的保険や歯医者保険に関してはこちら。
https://note.com/ireland1/n/n4f792a75bf8c


気をつけたいのが支払い方法。
日本とは異なるシステムです。歯科治療にかかる費用は、以下の方法で補償されます。

① 全額自己負担後に保険会社に請求
② 保険会社提携の歯医者で、歯医者が保険会社に直接請求(患者は無負担か一部負担)

どちらの方法を選ぶにせよ、保険会社提携の歯医者を選ぶ必要があるため、支払い方法とともに事前に確認が必要です。

節税対策

医療費控除は、アイルランドで節税できる手段の一つです。

歯科治療に関連する節税対策として、MED2という証明書を取得することをおすすめします。これにより、保険でカバーされていない治療費用の一部が税務申告の際に控除される可能性があります。
通常の歯医者費用の税額控除率は20%です。

おすすめ歯医者

私は大体の歯医者では不快な経験をしているのですが(笑)、唯一不快な思いをしなかった歯医者さんを紹介しておきます。

このクリニックは高品質なサービスを提供し、患者を快適に受け入れてくれます。料金に関しても透明性があり、患者に対して誠実なアドバイスを提供しています。

以前はオフィスがここの近くだったので、通院していましたが、最近は全く行っていません。しかしレビューも高評価なので、相変わらず人気なんだと思います。



Medical Tourist:安い歯医者を求めて外国に行くアイルランド人も増加

アイルランドの歯医者関連ネタで外せないのが、”Medical Tourist”

これは安い医療を求めて海外旅行する人。
アイルランドの歯医者費用は高いので、格安航空券を使い、ハンガリー、チェコなどに治療のために旅行する人々が増えてきています。

特に人気なのが安価で高品質な歯医者が多いハンガリー。最近では、年に12000人のアイルランド人が、治療目的でハンガリーに訪れているとか。アイルランドで治療するよりも、旅行費と治療費の総額が安いなら旅行もできてお得なのかもしれませんね…



アイルランドでの歯医者は高額で保険も複雑ですが、適切なクリニックを選び、保険と節税対策を考えることで、歯の健康を守りながら費用を節約できるでしょう。

面倒ですが必要なステップを踏み、どうぞ健康な歯を保ってくださいね!

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