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アイルランドの健康保険

外国に移住したほとんどの人が気づく日本の良さに、日本の健康保険の素晴らしさがあるのではないでしょうか?

保険料の3割負担で良く、しかも支払時に精算され、実額を仮払する必要もないですよね。本当に素晴らしい制度だと思います。

アイルランドの健康保険は、基本的に民間の医療保険及び税金の医療費控除にて賄われます。

税金の医療費控除とは、毎年の税務申告時に所定の医療費の20%分を、税額控除することで還付を受けることができる制度です。これは会社勤務で税務申告しない人に不利ですし、結局全額支払った後、税務申告時に還付なので、キャッシュフロー上も望ましくありません。

そこでほとんどの人は、別途、民間の健康保険に入ります。(この保険にてカバーされた医療費は当然ながら、税額控除対象外です。)

会社勤務する場合、会社の福利厚生費として支給されることがほとんどなので、正社員か契約社員かに関わらず、採用面談時等に確認するべき項目の一つです。
多くの会社が、VHIもしくはLayaというグループ保険に入っていると思います。

チェックすべき項目
・会社が契約しているグループ保険に加入できるか否か(入社後、6ヶ月後開始などの制限があることも。)
・カバーされる保険内容
・カバーされる対象者(本人、配偶者又はパートナー、子供など)

私はVHIしか使ったことがありませんが、サービス内容は充実しています。

保険の還付手続きは、病院等でもらった請求書を保険会社のプラットフォームにアップロードするだけで、問題なければ数日で銀行振込により還付されます。還付額は、30-100%と幅があり保険のプランによります。

歯医者費用もものすごく高いのですが、これも保険で半額程度カバーできるので、年額200€程度の歯医者保険に入っていた方がいいと思います。年2回、歯石除去クリーニングを無料で行なってもらえますし。
(なお、PRSI支払者は、年1回、歯石除去クリーニングを15€で受診可能)

病気ケガの種類によっては、保険会社が直接支払う場合もありますが、普通の医療費は全額自分で負担した後、還付手続きが必要になります。

還付手続きは簡単とは言え、面倒です。請求書のアップロードをする度に、医療費3割負担でいい日本は恵まれた国だなーと感じるのでした。

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