不安障害のストレス原因説について
昨日に引き続き、今日も不安障害のお話を少ししようと思います。
読みやすく1500文字くらいでまとめますので、少しでも興味のある方はぜひ最後まで読んでみてください(^^)
不安障害の原因のひとつとして考えられる「ストレス原因説」は以前から有力ですね。
最近は職場の人間関係や家庭の問題、お金の不安などで様々なストレスを抱える人が増えています。
ストレスと不安障害の因果関係はまだはっきりと解明されているわけではありませんが、不安障害のひとつである「心的外傷後ストレス障(PTSD)」は何か大きなショックを受けた後に発症しやすいことは分かっています。
例えば、大きな自然災害や戦争です。
日本で心的外傷後ストレス障害(PTSD)という病名が一般に知られるようになったのは、1995年の「阪神・淡路大震災」のあとです。
被災者の中から多くのPTSD患者がでたことがきっかけでした。
アメリカなどでPTSD が知られるようになったのはもっと古く
第一次世界大戦の頃から研究が始まり、ベトナム戦争での兵士の患者急増で広く一般に知られるようになりました。
また、不安障害の患者には幼少時に大きなショックを受けた、いわゆる「トラウマ」のようなものがある場合も多いことも知られています。
虐待や、毒親による言葉の暴力です。
これらが心の傷として残り、大人になってからパニック障害を発症してしまうケースもあります。
ストレス耐性は人によって違う
さて、ここからが本題です。
不安障害の原因はストレスでしょ?
逆に、それ以外で何かあるの?
と思われる方もいるかと思いますが、一言でストレスといっても、人によってストレス耐性の高い人と、低い人がいることを忘れてはいけません。
つまり、どういうことかというと
同じ環境に置かれても、不安障害になる人とならない人がいるのです。
認知バイアスも価値観も、人それぞれ違います。
認知バイアス=ライフスタイルが認知(言葉や物事の捉え方)に影響を与えること
認知に違いがあるため、トラウマ体験をした人全員が不安障害になるとは限らないのです。
従って、ストレス原因説は的を射てはいますが、それが原因の多くを占めているとは言い切れません。
また不安障害は遺伝的要素もあることが分かっています。
それについてはまたいつかお話したいと思います。
不安障害は個人の性格的な部分も大きく影響する
不安障害を持つ患者の性格を調べてみると
興奮しやすい
臆病
神経質
内気
というように、性格に共通点があるということが分かっています。
このような性格の人は、様々な場面で自分の主張を十分に述べることが できす、「他人に圧迫される」ことが多いです。
その結果、
孤独感
閉塞感
息が詰まる
追い詰められている感覚
などを感じてしまうことが多いです。
私もそっちの人間なので、心情はだいたい分かります。
周りに「気にしすぎ!」「考えすぎだよ!」とよく言われますが、生まれ持った気質なので簡単に修正できるものではありません。
緊張感が解けるのは信頼関係のある人と一緒にいるときだけです。
このような、陰にこもった感情を称して「陰性感情」と言います。
このような陰性感情を持った人は、何かのきっかけで不安感情が一気に高まり、パニック発作を起こしてしまうことがあります。
さらに、HSP気質の人は感受性が高いため、他者の言葉や雰囲気のひとつひとつを敏感にキャッチし、不安感を抱きやすいです。
定型発達人とは偏桃体の作りが少し違います。
「生まれつき偏桃体の反応が強い」です。
普通の人は平気なことでも、HSP気質の人には刺激が強すぎて、脳がフリーズしたりプチパニックを起こすことがあります。
これらのことを考えると、HSPの人もパニック障害になりやすい体質だといえるでしょう。
まとめ
今日は不安障害のストレス原因説について、簡単にお話させていただきました。
不安障害についてはけっこう勉強したので、色々とお話できますが、その話だけをしていたら何かしんみりした感じになりそうなので、また日を置いてお話していこうと思います!
ではでは今日はこのへんで(^_-)-☆
最後まで読んでいただきありがとうございました。
また明日執筆します。
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