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#452 学ぶ意義を理解することが大切であること 

 私が代表を務める次世代教員養成塾「りべるりべる」が提供するサービスの1つに「教員志望者支援プログラム」があります。このプログラムでは、教員志望の方々に、採用試験(教採)合格を勝ち取るため、そして教員になった後にも役立つスキルを伝えるものとなっています。

 私自身も教採を受験しましたが、その時一番苦労したのが、教職教養です。教職教養は大学受験の時と同じ「暗記ゲーム」的な要素が強いなと当時の嫌悪感を持っていました。より実践的な練習(面接や模擬授業)には「リアル」が感じられる一方、教職教養の知識がいつどのように役立つのかが理解できませんでした。試験を突破するために必要なことであるというモチベーションではほとんどやる気がでない私にとっては、その学習は苦痛でしかなかった記憶があります。

 時はうつり、今の事業を行う上でもう一度教職教養を学び直すことになりました。すると学生自身には考えもしなかった教職教養を「学ぶ意義」が見えてくる。そこには、教育に対する理念、思想、指針がはっきりと示されている。それらを理解し、咀嚼することで、教員になった時、その行動理念を、照らし合わせることができるのです。一方、教職教養を教採対策用にまとめた参考書「だけ」では、その全体像は見えない。参考書は要点がまとまっているし、出題傾向をまとめているので非常に便利な一方、まとまりすぎて、個別の知識が点在し、それがどう有機的に繋がっているのかを理解しにくいのです。

 で、これは結局、物事をどう「学ぶのか」ということになってくる。人によって学び方は色々だとは思いますが、「捉えるべきこと」には共通項があり、その本質は変わりません。教職教養も結局、テスト「だけ」のためにやればそれこそ暗記ゲームになる。一方、その理念に立ち返ることを目的とすれば、また見える景色は変わってきます。

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