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#333 日本人プロ野球選手のMLBに移籍から見るやりたいことを応援することの大切さ

 先日、プロ野球の日本シリーズが、阪神タイガースの勝利で幕を閉じました。58年ぶりとなった関西ダービーは最終戦までもつれる大熱戦。関西出身でオリックスファンである私にとって非常に楽しむことができました(オリックスファンとしては少し残念!)

 日本シリーズ終了後、オリックスの大エースでWBCでも活躍した山本由伸投手がMLB挑戦を表明。昨年の吉田正尚選手(現:Boston RedSox)に続きチームの中心選手が抜けることになります。

山本由伸選手の手記を読みました。

 手記の中でオリックス球団への愛情、MLB移籍容認への感謝、ファンに向けての気持ちが書かれています。私自身も手記の中の野球少年の気持ちも非常にわかる。オリックスのことを考えれば出ていって欲しくない気持ちがないわけではない。しかし、個人的には「寂しい」よりも「頑張って」という気持ちの方が強い。彼のMLBでの活躍は、オリックスという枠組みを越えて野球界全体を盛り上げてくれる。山本投手が移籍することで、また新たな若手が活躍する機会も増える。

 以前、あるプロ野球OBが、日本プロ野球のスターが続々とMLBに移籍することに警鐘を鳴らしていました。「日本の一流選手がMLBに流出することで、日本の野球の質が下がることやファンが離れていく」と。先日もテレビ朝日系情報番組「モーニングショー」の中で、同番組解説員の玉川徹氏とニューヨーク州弁護士で信州大学特任教授の山口真由氏が、山本投手の移籍に関して「日本の国力の衰えを感じる」と憂いているという記事を読みました。

 私としては逆であると思う。国という枠組みを越えて、より良いものを求めて自分が成長しようとすること。人の歩みを応援すれば、それは結果として本人のためにも球団のためになる。彼の残した偉大な足跡が球団の中の大きな財産となり、また新たな人材が育つようになるのだと。


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