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 技術革新が次々に起こる今の時代において、教育業界でも様々なツールを用いて教員業務の負担を減らし、児童・生徒の学びを促進しようという動きが出ています。教育業界ではそのような動きを「教育DX」と呼び、国と民間は各学校に広げようとしています。

 『「未来の教室」事業を推進して、DX人材を育成』と題し、経済産業省の担当者がオンラインセミナーで講演をしたという記事を見つけました。

 記事にも書かれているように、未来の「学校」には今までとは異なった様々な価値観を基盤とした新しい学びの要素が必要です。経済産業省商務・サービスグループ サービス政策課 教育産業室 室長補佐の柴田仁志氏が示す内容は、個人的には賛成です。

 一方、その理念が正しいとして、それを実現するかが鍵となる。教員は多くの業務をこなし疲弊状態にある。適切な心理的・物理的環境のもと、その理念を追い求めることができるのかと言われれば、現状は少し怪しい気もする。

以前のコラムで、今教育の負担を減らすために必要なのは、「引き算的思考」であると書きました。

「理念を掲げる」ことにより、目指すべきゴールが明確になる。それはつまり、理念を達成するために必要なことがわかりやすくなり、その他の業務を削りやすくなるということ。今の学校は1つ1つの問題に対する対策を練るような、まさに木をみる体制になっていますが、もっと森を見なければならない。理念を体現するために必要なことは実はそれほど多くないのだと思ったりします。

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