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#366 壁外世界への憧れと人の知的欲求

 先日、アニメ『進撃の巨人』が完結しました。2013年に第一話が放送されてから、足掛け10年。第一話から見ていた私にとっては、なかなか感慨深いものがありました。
 進撃の巨人のストーリーの展開は学びの過程に非常に似ていると個人的には考えています。最初は非常に小さな壁内世界で起こっていた出来事が、様々な過程を経て、最後には大きな世界を舞台に移す。何かを知ることで、今まで向き合う必要がなかったことにも向き合わないといけなくなる。

 私たちは「学び」を通じて、自分のできないこと、ダメなこと、変化しなければならないことと対峙しなければならないし、でもだからこそ、自分では想像しなかった世界に触れることができるのだと、この作品から学ぶことができる。

 では、なぜ「進撃の巨人」は多くの人を魅了したのか?それは私たちは皆、何かを学びたい欲求と、自分の世界を広げたい願望があるからだと思のです。人は、自分が今いる世界を飛び出し、より遠くへ行きたいと願っている。そしてそこには、痛みを伴う学びが必要なのだと、進撃の巨人は私たちに教えてくれているような気がします。


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