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#486 学校は「無菌室」ではあってはならない

 学校とは、児童・生徒の学びの場として機能する教育機関です。学校の中で行われる全ての教育活動は、彼らの人生をより豊かにするためにあると言えるでしょう。

 そのためには、学校という学びの場が児童・生徒にとって「安心できる学びの場」であることが大前提となります。一人ひとりの「尊厳を守る」ことは、学校教育に携わる全ての人が絶対的に達成するべき共通の理念です。

 一方で、それは彼らの人間関係のトラブルをゼロにすれば良いということではないことに注意する必要があります。私たちは、最初から、その多様性を受け入れることができるわけではない。誰かに「優しく」あるためには、それなりの知識や技能、思考、そして表現方法に加えて自己肯定感などの自身の心理状態も大きな要素となる。。人としっかりと向き合うこと、他者との適切な関係性を構築することを学ぶには、自分がそんな人間関係の中の様々な困難と向き合う経験値が必要です。

 学校は決して「無菌室」であってはならないのです。

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