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#412 仕事は楽しよう、という価値観を提唱してみる

 教育の働き方改革が叫ばれてからはや十数年。教員業務の多さと、長時間労働は、現場を疲弊させています。

 ですが、働き過ぎ問題は別に教育業界に限ったことではない。日本人は勤勉であるというイメージが他国からでさえ持たれるほど、日本はその文化的背景から「ワークホリック」の状態であると言えるでしょう。

 戦後、日本は、その勤勉性によって、今の豊かな国を作り上げたと言えます。私の2つ上、1つの上の世代は、圧倒的な労働量によって、急速な復興を遂げたと言っても過言ではない。彼らの勤労に対する価値観は、どれだけ人生の時間を自分の労働に捧げることができるのかということに繋がるのかもしれません。

 偉大な先人たちのおかげで私たちは物質的な豊かさを得ることができた一方、今私たちが望んでいるのは、精神的な豊かさだと言える。社会が成熟すれば、また私たちが勤労に求める価値観も変わる。勤労だけが人生ではないという新たな概念が出現し、社会によって消費される自分を受け入れづらくなっているのかもしれません。

 『残業しようとしたら上司が驚きのひと言 日本人女性が英国移住で変わった働き方への意識』という記事を見つけました。

記事では、英国に移住したMayoさんが受けた労働文化のギャップが書かれています。

 もちろん、英国の働き方が全て正しいわけではありません。しかし、今日本の労働文化が直面している問題に対する何かしらのヒントが得られるかもしれない。

 私の知り合いに医療系の若手起業家がいるのですが、彼は

「日本人は楽をしてお金を稼ぐことに罪悪感を持ちすぎる。みんなが楽をしてお金持ちに慣れればそれが一番いいのにね」

と言っていました。

 長時間労働問題を解決をする上で大切なのは、「できるだけ働かない」という意思と、その意思を持って、「仕事業務の再定義」をすることであり、特に前者が大事だと私は思っています。できるだけ働かないというのは、決してサボることと同義ではない。自身が提供するサービスの質を高めるために、その他不必要な業務や休みを積極的に取ろうと思うこと。

 私も教員時代は、部活を入れたら、月の休みが5〜6日ほどでした(それでも教育業界の中ではまだ休みがある方だった)が、様々なところで限界を感じていた。その反省を踏まえて今は週休3日で活動しています。それは、結局自分の業務内容を精査し、集中できる環境を作ることにある。

 仕事はもっと短時間でこなせるし、その結果、今以上の給与を獲得することができるのです。


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