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#140 文武両道という言葉の存在自体の違和感

文武両道は長らく学校教育で用いられてきた言葉です。

東京大学に入学する学力を持ちながら、部活でインターハイを優勝する

ような学生のことを形容する表現です。

何か違和感を感じるのです。なぜでしょう。

それはそもそもどちらも大切だし、どちらかを犠牲にする必要もないからです。

自分が興味・関心が向く方に何かに時間を多く使うことは当然です。しかしだからと言って一方を全くやならくていいというわけではありません。

何かを学習することはスポーツの向上に繋がります。
海外で活躍しようと思えば、外国語ができた方が良いですし、その国の文化や歴史を知っておく必要があります。栄養学の知識があれば体に良いものを摂取できます。引退後にビジネスを始めるなら数学の知識が入ります。体の動かし方を学ぶ上で、筋肉などの生物の知識は必要不可欠です。

体を動かすことは学習にも良い影響を与えます。
体を動かすことで脳は活性化します。スポーツが上達する過程は、学習におけるアウトプットの重要性を教えてくれます。好きなスポーツがあることは学習でつまずいた時、気分転換やメンタルコントールの役割を果たしてくれます。

学習と運動は違いが分離した概念ではなく、相互的な関係性です。

どっちかだけやってれば良いのだ

という極端な考え方は、そのどちらの可能性をも潰してしまう可能性があることを私たちは知るべきなのです

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