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#433 やりたいことを見つける努力を

 先日、イチロー氏(50、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)による高校球児指導が離島から「悲願の甲子園出場」を狙う沖縄・宮古島の宮古高校で行われたとのこと。現役の高校球児を指導を振り返って、同氏は以下のようなことを語っています。

 彼らに伝えなかったですけど、そもそも好きなことが見つからないっていう人が多いんですよ。世の中に。大人になったって結局好きなことを見つけられずに、『自分は何をやりたかったんだろう』とか、『俺の好きなものって何なんだろう』って思っている人がほとんどですよ。でも彼らは、いま野球っていう確実に自分が好きだと思えたものに出会って、それを続けている。そこで過ごす2年半がどれだけ尊い時間なのかは、将来、気が付くわけですよ。今やっていることが好きだけど、苦しいことも多いしなかなか成果としても感じられないからね。

好きなこと・やりたいことを見つける

 それは決して簡単なことではありません。世の中にはありとあらゆる事象が存在します。私たちが普段の生活で比較的触れることが容易なものもあれば、その逆も然り。私たちは、多くの制約の中で暮らし、その制約の中で選択肢も限られる。自分の心が本当に向かう場所を探し続けているのではないか。

 学校教育もまた、本当に好きなことを見つける努力を阻害する傾向にある。例えば部活でも一度入った部活はできる限り長く続けようという慣習、意欲よりも義務を優先する感覚。

 これらは全て、イチロー氏が語る、「好きなことを見つける」大切さを阻害する大きな要因となる。

 野球やサッカーなど私たちの比較的触れやすいものが好きに慣れれば、それは非常にラッキーです。ですが、世の中そんなに狭くない。

 多くの人が、苦しみながら、不安になりながら、必死にやりたいことを探す努力をしているのだと理解する必要があるのです。


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