色めき立ったあの日

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皆さんこんばんは
フリックフラックの髙橋壱歩です。
いつも僕の記事をお読みいただき
ありがとうございます。






今日は最近思い出した出来事を
書いていきたいと思う。


皆さんは最近、
色めき立っているだろうか


僕はあまり色めき立っていない





まあ実際に色めき立っている時は


うわぁ今めっちゃ色めき立ってる


とはあまりならないものだろう。





約4年ほど前のある日、
僕は大学にある200人以上座れる
大教室にて講義を受けていた。


僕は法学部なのだが、

その時の授業は一般教養で
更にその日は
いつもの講師ではない、
学外からの特別講師によって行われた。




教室で座っていると
授業開始の時間になった。


まずはじめにいつもの講師である
ヒゲをたくわえた年配の男性が
登壇し少し話をする。


ここは特に重要ではなく、
いつもとは違う先生が
せっかく来てくださっているので
皆さん、是非色々な事を聞いて
積極的に学んでくださいみたいな
形式的なものだった。


「じゃあ早速、
今日の特別講師をご紹介したいと思います。
〇〇さんお願いします。」



パンツスーツのような
シックな服を着た
女性が壇上に上がる。




その瞬間、思わず僕は目を奪われた。


おそらく、
その教室にいた学生のほとんども
僕と同じように奪われていただろう。



壇上に上がったのは
黒髪が肩あたりにストンと落ちた、
街ですれ違えば思わず振り返って
しまいそうな


そんな美しい女性だった。



歳は20代後半くらいだろうか


しかし、
大学の講義で話をするぐらいなのだから
若く見えるだけで
実際はもっといっているかもしれない。




その時僕は思った。




え、めっちゃ綺麗やん。ラッキー





こういう日常の小さなラッキーは
遠慮する事なく享受するべきだと
僕は常日頃から思っている。


街中で出会った女性に
そんな事をするわけにはいかないが
これは講義なので
この女性をまじまじと見つめても
なんらおかしい事はないのだ。



見放題




「皆さんこんにちは
えー私は今〇〇というところで働いている
〇〇と申します。
今日はよろしくお願いします。」



確かどこかの市役所か何かだった気がする。




声もすごくいい。




可愛らしい声とか
艶かしい声という訳ではないのだが
少し潤いを含み、
聞いている人々の耳に
すっと入ってくるようなそんな声


「授業に入る前に、
ちょっとだけ私のプロフィールを
紹介したいと思います。」






このように、特別講師の方は

いやいや、さっきから喋ってるけど
お前誰やねん!


とならないように
自らの経歴や
今日この場で授業をすることになった経緯などを
軽く話すことが多い。



話す内容は
大きくわけて2種類あり
真剣に学歴や研究してきた内容を
説明する人もいれば

趣味やマイブームなどをフランクに
説明する人もいる。


この女性は後者だった。


「で、私は〇〇大学を卒業後
〇〇という機関に所属して
色々な活動をさせていただいております。
今日は、そこでの出来事などを
中心に話したいと思います。

えー、高校まではずっと
テニスをしていました。

大学でもサークルで続けようかなと
思ってたんですけど


バイトとか友達と遊んだりしてて
いつの間にかほぼ幽霊部員の状態に
なっていました。

えー、最近結婚しました。」





なるほど、既婚者なのか


僕がそう思った矢先、
今度は節目がちになって
更にその女性が続けた。


「ずっとね、
5年くらい片思いしてたんですけど…

ずっと追いかけ続けてて

何度もフラれて

やっと振り向いてくれて

で、結婚しました。


はい、


こんな事ばっかり話してるとね
後で先生に怒られちゃうかもしれないので

そろそろ授業の方に
入っていきたいと思います。」





え、ちょっと待ってー!



なになになに
いまの片思いの話!



そっち聞きたいんですけどー!



僕だけでは無く
その教室にいた他の学生たちも皆
そう思っただろう。


見出しが魅力的すぎるのだ。



なになに!?



5年も片思いして…

ほんで振り向かせて…



この人が?


おそらくその場にいた全員が
そう感じていただろう。


その日の授業内容は全く覚えていない。










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