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『たけのこ』

⭐️⭐️⭐️
(星の数でこの記事のオススメ度を
5段階で評価しています)


皆さんは
『たけのこ』という落語の演目を
ご存知だろうか。

どういう話か
めちゃくちゃ文章にしにくいが
簡単に説明すると

隣同士に住む2人の武士が主人公

1人の武士が昼飯に出てきた
「たけのこ」をどこから採ってきたのかと
家来に尋ねる。

家来は
隣の家から伸びた「たけのこ」を
採ったのだと答える。

それを聞いた武士
他人の物を勝手に採ってはいけない
武士として許せない。
しかし「たけのこ」は食べたい

なので隣家に断りを入れるよう指示する。
「そちらのたけのこが
無許可でこちらに
伸びてきましたので
こちらの方で処理しておきました」
(全然違うけどまあこういうニュアンス)

それを言われた
隣家の武士、
「了解しました。
しかし、その処分したたけのこの亡骸は
こちらに寄越していただきたい」
(これも全然違うけど
まあ汲み取ってください)

それを言われた武士
さらにこう続ける
「亡骸はお腹の方へ葬ってしまいました」


まあほとんど伝わっていないと思うが
気になった方は
是非調べてみてください。


この話、「たけのこ」という
小さな小さな物体を巡る
武士と武士の小さな意地の張り合いというか
やりとりを面白がる落語なのだが
僕はこのひらがな表記の「たけのこ」
という字面も含め
何か間抜けな感じがして
大学1回生の落語研究会入部当初から
好きな演目だった。

しかし、1つ疑問に思っていることがあった。

他人の家から伸びて
自宅の敷地内に侵入したもの
さすがに「たけのこ」はなかなかレアだと思うが
木の枝などは
勝手に処理していいものなのだろうか



法律違反にはならないのだろうか。


ずっと考えていたが
その疑問が最近ついに解決したのだ。



それは大学の民法の授業の最中だった。


教授の方が言った。

「他人の家から自分の家に
木の枝が伸びてきたとするでしょ
この時ね、切っちゃダメなんですよ。
空中ですからね
でもね、もし根っこが伸びてきたとするでしょ
根っこはね切っていいんですよ。
なぜなら自分の土地ですからね。」


なるほど。
そういうことか


ということは
『たけのこ』という演目も
本当はダメなことをしているのか。


まあでも
古典落語なんて
泥棒やら人殺しやらなんやらで
犯罪だらけなので
こんなことを考えることそもそもが
野暮なのかもしれない。


しかしこんな記事もたまにはいいだろう。


ではまた明日

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