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たまたまやねん

⭐️⭐️
(星の数でこの記事のオススメ度を
5段階で評価しています)


僕のnoteを
ほぼ毎日読んでくれている方々は
もう本当に聞き飽きたと思うが
最近、京都から大阪へ引越しをした。
(多分言うの18回目くらい)


引越しに伴い、
何人かの京都の知り合いや
バイト先の店長などに
その報告をした。


とは言っても
僕は現在大学の5回生であるし
同級生はほとんど卒業してしまっているので
ごく少数の人たちにその報告をした。

「大阪に引越したんで、
あんまりシフト入れないかもしれないです!」

「大阪引越したから今までみたいに
一緒に飯とかあんまり行かれへんと思うわ!」



などなど






これは1ヶ月ほど前の話である。


その日、
僕たちフリックフラックは
1年ぶりくらいの
京都での舞台が入っていた。

相方の上山立起と
大阪から電車に乗り、
京都の繁華街で降りる。


会場に着き、荷物を置くと
開場までまだ時間があったので
昼ご飯を食べに行くことにした。






昼食を食べ終わった。




会場に戻ろうとしたその時である。



前から1人の男が自転車に乗って
こちらに向かってきたのである。



あ!友達や!



遠くからでもハッキリとわかった。


それはそうだ。
大学で何度も顔を合わせてきたのだから。


そして一緒に何度も
ご飯を食べに行ったり、
飲みに行ったりしたのだから。


向こうももちろん気がついているはずだ。



すれ違う瞬間に


「おう!」


と声をかけると


向こうも


「おう!」


と返してきた。



普通のいつも通りの男同士の挨拶



しかし僕は見逃さなかった。



あの時の彼の表情を





彼は確かにしたのだ。



あれ?
こいつ引越したって言うてなかったっけ?



という表情を


何で京都におんの?
もしかして嘘ついた?



という表情を



僕は伝えたかった



ちゃうねんちゃうねん
たまたまやねん
たまたま京都でライブがあっただけやねん
終わったらすぐ大阪戻るんよ
なあ!
たまたまやって
なあ!



しかし無情にも自転車は通り過ぎた。



ライブの開演時間が迫っていた。


彼のもとへ行って伝えるわけにもいかない


彼も急いでいるようだ。


あとでLINEするか?


いやいや、
わざわざLINEすれば余計に
怪しまれるかもしれない。


どんどん彼の背中が小さくなっていく。



違うんよ。



たまたまやねん


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