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怪奇現象

⭐️⭐️⭐️
(星の数でこの記事のオススメ度を
5段階で評価しています)


1週間ほど前、

僕は引っ越しをした。


4年間暮らした京都を離れ、
大阪の中心部に戻ってきたのだ。


新居での生活に慣れはじめたのも
束の間
僕が今住んでいる家では
いくつかの怪奇現象が起こっている。



今日はそれについて書いていきたいと思う。



この記事に書くことは全て
実際に起こった出来事であり
完全なノンフィクションである。





入居初日

まだ整理できていない荷物を
そのままにして

夜中の2時ごろ
僕はベットに入り目を瞑って
眠りについた。




数分後




寝れない。


やはり住む場所が変わるというのは
自分自身の心境まで変えてしまう
行為なのだろうか。


新居は高速道路が近く
深夜でも外から車の音が聞こえてくる。


しばらくすると
窓の外から
救急車の音が聞こえてきた。


ピーポー
パーオー
パーオー
パーオー



思ったよりも
はやく通り過ぎた。


ドップラー効果恐るべし


寝返りを打つ


寝れないなぁ
寝れないなぁ
と思いながらも
時間が経てば眠りについているものだ。




気がつくと朝だった。




次の日、入居2日目

夕方まで荷物の整理など
色々な作業をして
そろそろ
晩ご飯について考えなければ
いけないという時間になった。


一旦散歩をしよう。


この街について
把握しておく必要がある


ウロウロしていると
家から2分ほどの場所に
最高の空間を見つけた。



中に入る



そこは
いわゆる激安スーパーだった。


冷凍食品や飲料、
野菜やお肉が全て安い

店内のその異常なまでの
装飾の少なさや
立体駐車場のような無骨さが
そのお店の商品が安い事を
物語っていた。


あれ?
これは確実に通うぞ


多分週5ペースでここに来る。


僕は確信した。


とりあえず
これからの生活のために
2リットルの水を3本
ブラックニッカの
馬鹿でかいボトルを1本
そして炭酸水を購入した。
(飲み物しか買うてないやないか)


家に帰り、
冷蔵庫の中に入れる。


パンパンだった。


備え付けの冷蔵庫が
ビジネスホテルサイズなのだ。


押し込んでまあ何とか入った。


ところで今日の晩ご飯はどうしよう


お腹が減ってきた。



ん〜



ラーメン食いたいなぁ



今までの家ならどれだけ
ラーメンが食べたいと思っても
選択肢は2つほどだった。

しかし今の僕の家であれば
つけ麺などを含めれば
選択肢はおそらく20ほど
(僕調べ)


最高だ
(自分で何回も言うてるけど
何がそんなに最高なん?)



僕はネットで調べた
良さげなラーメン屋を見つけ
そこにいく事にした。


部屋の外に出る。


共用部分の廊下が真っ暗だった。


部屋から出てすぐの
マンションの廊下部分が
真っ暗なのだ。

なぜだろう


戸締りの際、暗すぎて少し鍵穴に
鍵を差し込むのに苦労した。


iPhoneの懐中電灯で
照らしながらエレベーターのほうに進む。

箱の中に乗り込み、
1階のボタンを押した。



1階に着く




そこからしばらく歩いて
店に着く。


店内に入り
食券を買って
店員さんに渡す。

席についてしばらくすると
ラーメンが出てきた。


まずスープを一口
そして麺を啜る。



予想を少し下回る旨さ


ん〜


これはまあ旨いけど
多分もう2度と来ることはないなぁ。





静かに帰路に着く。



マンションに着いた。
廊下は依然暗い。



部屋に入るとある変化が起こっていた。


先ほど確実に閉めたはずの
冷蔵庫が空いていたのだ。


なぜだ


もしかして
誰かが勝手に僕の家に入って
扉を開けたのだろうか


そう考えたのは一瞬だった。


僕は気がついてしまった。

その真相に





冷蔵庫に物入れすぎた





冷蔵庫に物を入れすぎたのだ。

さっき水を3本買った。

それと炭酸水を全て詰め込もうと
考えた僕が悪かった。




しかし僕の新居で
科学的に解明できる
怪奇現象が起きているのは間違いない


確実に起きている。


確実に僕の身の回りに
変化が起きはじめている。



その日はそのまま眠りについた。





次の日、入居3日目


その日は夜から
知り合いとの約束があった。


夕方ごろ
スーパーに行くため
僕は外に出た。


廊下は明るかった。


またスーパーで
2リットルの水を2本購入し、
家に帰る。
(どんだけ水購入すんねん)


外は少し、
暗くなりはじめていた。



1階から
エレベーターに乗り
僕の部屋がある階に着いた。


廊下に出る。


電気が消えている。



真っ暗だ。



なぜなんだ?


なぜ毎回夜になると
廊下の電気が消えているのだろうか



僕はとりあえず部屋に入り
支度をし
再び外に出た。


依然暗い


iPhoneの懐中電灯に頼るしかない。


渋々その灯りを頼りに
エレベーターに乗り
待ち合わせ場所に向かった。





次の日、入居4日目



廊下を確認すると
電気がついていた。


何が起こっているんだ?


これは異常事態だ。


というかこれは怪奇現象だ。


確実に起こってしまっている。

ヤバイ
引っ越し早々ヤバイ。

どうしよう


お昼頃、
僕は思い切って
管理会社に電話をする事にした。

もしかしたら電球が
切れているのかもしれない。

なんかしらのシステムエラーを
起こしているのかもしれない。


「もしもし、すいません
廊下の電気がいつも消えてるんですけど」

「あーそれね、
大家さんが
毎晩消しに行ってるんですよ。」


え?

どう言う事?


「その家の大家さんが
毎晩消しに行ってるんですよ。
エレベーターの横にスイッチあるんで
それ押したら普通に電気つきますよ。」


え?


毎晩、大家さんが消しに来てる?


なんでやねん


「わかりましたー」


訳がわからなくなった僕は
すぐに電話を切った。


なんで大家毎晩電気消しにくんねん


普通昼消すやろ。


昼は電気なくても明るいねんから。


電気は普通
夜つけんねん




確実に起きている



僕の家で
科学的に解明できる
怪奇現象が


正直
お化けよりも何よりも
意味のわからない行動をする
大家さんの方が数倍怖い


この記事を僕の大家さんが
見ていない事を祈りつつ
筆を置く事にする。





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