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グルメな男、凝った料理をする男ってどうなんでしょう?

この10年で料理をする男性はぐっと増えました。コロナ禍にあってはなおさらです。

今回のシン・時事恋愛(2010年〜11年に連載していたオトナ女性のための恋愛コラムの再掲)は、「料理にこだわる男」がテーマです。

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映画や音楽などカルチャーに造詣が深く、話題が豊富。
手先が器用で料理も上手。そんな、センスのいい暮らしを楽しむ独身アラフォー男子との恋愛に悩む女性が増えています。

 みなさん、こんにちは! 働き女子のために“メリー・恋愛・クリスマス"をうたいあげる「時事恋愛」、今回のテーマは「おしゃれ40代男子」です。
   
 「恋と仕事のキャリアカフェ」には、さまざまな恋の悩みが寄せられますが、中でも最近増えているのが「おしゃれ40代男子」との恋愛に関する悩みです。
 
 世の女性がどんどん若々しくなり、見た目からは年齢が分からないのと同様、男性でも40代・50代になっても、若々しい容貌を保つ男性が増えています。
 
 そんな「オヤジ」とも「男子」とも言えないおしゃれ40代は、世のアラサー女子からすれば格好の恋愛相手。恋愛市場で大人気となっています。
 
 「独身貴族」という言葉はもはや死語となりつつありますが、彼らの特徴として、
  
 ・40代半ば~50代。働き方にも余裕が出始めている
 ・映画や音楽など、文化に造詣が深く、センスのいい暮らしを好む
 ・手先が器用。広いマンションで、ひとり料理をたしなんだりする
 
 などが挙げられます。
 
 彼らは、ほどよく洗練されていてガツガツしたところがなく、そのくせ、世代的には肉食文化が残っているので、恋愛対象としては魅力的。ただでさえ、いい男が少ないこのご時世に、こんな男性と知り合えたら「待ってました!」と飛びつきたくもなるでしょう。
 
 ところがそんな彼らの正体は、自分の暮らしやペースを守りたがって結婚に二の足を踏むアラサー男子を、約10年先駆けていただけに過ぎない、自分好きマイペース男子であることが多いようです。
 
 それを象徴するのが、彼らの料理へのこだわり。
 
 「鯛から出汁を取ってご飯を炊く」だとか「スパイスを炒めるところからカレーを作る」だとか、ビストロSMAPばりに厨房で腕を振るう姿に、「結婚してからも、手がかからないかも」「なんなら、私にご飯を作ってくれるかも」と心をときめかせる女性は多いものです。
 
 ですが、彼らの料理は基本的に趣味。「自分が食べたいから作る」のであって、家庭のために料理をする意識は持っていません。
 
 男に期待すべき料理レベルとは、「ひとり暮らしが長いので、鍋ひとつでなんでも作れる」ぐらいがちょうどいいのであって、調理具や食材にこだわり、「美味しんぼ」のようなうんちくを語り始めたら、むしろ危険信号と言えるでしょう。
 
 自分の生活に満ち足りている彼らは、口では「安らげる家庭がほしい」「もういい加減、結婚したい」と言いつつ、なかなか結婚しようとはしません。
  
 その実、「トロフィーワイフ(見せびらかすための奥さん)」を求める傾向にあり、ふたを開けてみれば20代半ばの女性と年の差結婚という例も少なくありません(芸能人の結婚に多いパターンですね)。そんな彼らに振り回されるアラサー女性たちからの苦情が、私のところに毎日のように寄せられているというわけです。
 
 文化の香りやグルメの知見は、オトナの男の証し。つい魅力的に見えてしまいますが、結婚のことを考えると、正直あまりオススメできない物件。難しいとは思いますが、なるべく慎重に接するようにしましょう!
 
 みなさんの健闘と幸せを、心から祈っています!

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