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正直上手いんだけど、ちょっとズルくて、かなりウザい、自慢のしかた。

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「会う人、会う人みんなに童顔だって言われるから悲しくなっちゃう。私ってそんなに、子どもっぽいかなあ?」

「ここのところ全然休みが取れなくって、社畜だわ。ま、やりたくないことやってるわけじゃないから、いいんだけどね」

 こうした発言を聞いて、どう感じるでしょうか? これらはどれも、自虐に見せかけて自慢している「自虐自慢」の典型例です。

 「童顔を嘆いているようでいて、若く見られることを自慢」「仕事に追われていることをこぼしているようでいて、充実していることを自慢」……身のまわりでもこういうコミュニケーションをする人、見かけませんか?

 他にも「私なんか数字にも弱いし、経営なんて学んだこともないのに。こんな私が社長なんかしちゃってて、いいんですかね?」とインタビューで語りつつ、それでも立派にやっていけていることを自慢する起業家や、

「俺なんてミスは多いしさ、余計なことを言っちゃうから誤解もされるし、なんとか仕事を続けられてるのが奇跡だよね」などと言いつつ、実は営業成績がつねに上位であることを自慢したい職場の同僚なども同様です。

 自分の弱点をさらけ出しているようでいて、そこをほめて!と待ち構えているわけです。

 このなんとも込み入った話法は、その場の空気を大事にするコミュニケーションでもあります。

 互いを傷つけないように気をつかい合う現代では、声高に「私は社長、すごいでしょ?」「おれは営業成績がトップだ、尊敬しろ」と自慢することはまれです。周りから白い目で見られるのはいやだけれど、尊敬もほしい。空気を乱したくないけれど、ほめられたい。そんな心理から開発された最先端の話し方ではあるのですが、あまりにも複雑なので、結果的に受け手が疲れてしまうことには変わりありません。

 では、つい「自虐自慢」をしてしまいそうになることを自覚している人は、どうしたらいいでしょうか。

 誰でも時には自慢をしたいし、ぼめてもらいたい。それは当たり前です。だから周りくどい自虐などせずに、はっきりと「ほめて」と言ったほうがすっきりするでしょう。

 具体的には、「ちょっと自慢話なんだけど」とか、「ほめてほしいから話すんだけど」と最初に言ってしまいましょう。すると、「なんだよ、それ」と笑いながらも相手としてはリアクションがしやすい。「ほめて!」と素直に言ってくるかわいらしさ、健気さは相手の心をゆるめてくれるはずです。

 知らず知らずのうちに「人を疲れさせる話し方=ウザい話し方」は、ちょっとした工夫で直すことができます!

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