見出し画像

仕事も恋も結局、「原点回帰」するみたいなところがあるよね、大人になると(シン・時事恋愛)

友人である佐藤友美(さとゆみ)さんのnoteがあまりに素晴らしくて、あまりに素晴らしかったです。

「書く」とか、「プロ」とか、関係なく、すべての「なにか」を「する」人、「行う」人、つまりは全人類にとって必読の文章でした。

小さいころから、本が好きで、本を書く人になりたくて、いま、本を書いて暮らしている僕ですが、その途中ではもちろん、いろいろあったわけです。

出版社に就職したし、広告会社に転職した。ネットで有名になろうと思ったこともあるし、テレビにがんがん出ようと思ったこともあります。ヤフーニュース個人でがんばってコラムを書いていた時期もありますし、オンラインサロンに取り組んだり、講演会に力を入れよう思ったこともあります。小説家にならないと、生まれてきた意味がない、と追い詰めたこともあります。

いろいろやれる、いろいろやりたい。それでもなんとなく、結局、人は「一番これをしたい」という直感というか、「微妙な差だけど、なんでもいいんだけど、これがいい」というものを選ぶようになるのでは、と最近実感しています。

少なくとも今のところは、本を書いて、本で食べていける自分が、一番しっくりきているし、一番誇らしい。そう、さとゆみさんのコラムに則るなら、「あきらめきれない」のかもしれません。

「書くということ」をあきらめきれない、というほどストイックにはなれないのですが、そして、出版業界の未来を考えると、参ったなあ、こんなに世の中変わるとはなあ、小さいころ夢に思わなかったしなあ、と呆然としますが、少なくとも、そうですね、本が好きで、本をあきらめられない、本を書く仕事に就いている自分が好き、ということでしょうか。

(あ、とかいって、10年後違う仕事してたら、それはそれで許してください。てへぺろ。そういう柔軟さ? フットワーク?みたいなものも、必要なのですよ、人生には)

うーん、さとゆみさんの文章に比べて、なんともうすっぺらい結論だなあ。

ともあれ、そんな風に、自分のキャリア、自分の好きなこと、自分のやれることについて、うーんと胸に手を当てて考えさせられる、当てすぎてあざができるような文章です、ぜひ読んでみてください。

で、少し無理矢理ですが、今回の「シン・時事恋愛」は、そういう(どういう?)、「紆余曲折経たのちに、結局、初志貫徹みたいなことってあるよね」というコラムです。

ではまた!

ーー
 
 先日、「恋と仕事のキャリアカフェ」に遊びに来てくれた友人女性(32歳)が、「いま好きな人は、若いころに長くつきあってた相手と似てる」と語り始めました。
 
 彼女が学生時代から社会人2年目ぐらいまでつきあっていた彼は、現代の草食系男子を先取りしたような、同い年のぬぼーっとした癒し系男性。彼女にとっては初めての彼氏でしたが、お互いがまったく違う業界に就職したこともあり、次第に話題が合わなくなり彼女の方からお別れしました。
 
 その後、小さなカラダにエネルギーをぎゅっと詰め込んだようなキュートな彼女は、話の面白い刺激的な人、見た目のいい人、ずいぶん年上の人、奥さんのいる人などいろいろな恋愛を重ねてきました。
 
 が、30代に突入したいま、「結局、私には最初の彼みたいなのが、いいんじゃないかって思うんです」と語る目は、一見どこか遠いところを見るようでいて実はきちんと現実を見据えている、しっかりとしたものでした。
 
 彼女以外にも、
 
 ・学生のころから20代前半にかけて長く(3年~5年)つきあっていた彼がいた
 ・いろいろな事情により、自分から振った
 ・その後、いろいろと楽しい恋愛を経験したが、どれも長くは続かなかった
 ・30代になり、最初の彼のようなタイプの人が気になっている

 
 という、”原点回帰”現象を、あちこちで聞きます。

 彼女たちに共通するのは、恋愛に積極的で、環境としても出会いが多く、恋に充実した20代を過ごしてきたということ。
 
 思い出に残るクリスマスデートから誕生日のサプライズ演出、ちょっとした修羅場や「ああ、この人と結婚するのかもな」という漠然とした予感まで、恋愛にまつわるありとあらゆることをひととおり経験し終わって、いま、とてもプレーンな状態にいる女子たち。
 
 そんな「一周した」彼女たちが、いま自分の恋愛原点に立ち返ろうとしているのは、とても興味深いことです。
 
 まず、学生のころは、いろいろと考えてしまう今に比べてだいぶ本能に近いところで恋愛していたはず。その状態へ回帰するというのは、生物として当たり前の行動です。
  
 また、20代の恋愛キャリアにおいて、男性から得られるものはあらかた得たわけで、これからは自分にとって居心地のいい相手を探そうと思ったときに、「そういえば」と一番長く交際が続いた相手を思い起こすことは十分あり得ます。
  
 さらに、当時であれば「面白みがなくて刺激が足りない」「楽しいけれど未来がないし、振り回されてしまう」などの悩みがあったかもしれませんが、これだけオトナになればいろいろ対応ができるというもの。「よし、今なら行ける!」と思いを新たにすることもあるはずです。
 
 「昔の彼が忘れられない」「あのとき結婚しておけばよかった」という後ろ向きな話ではなく、「うーん、結局、私が幸せになるのはああいうタイプなのかも」という冷静な判断。”原点回帰恋愛”には、自立した女子たちの豊富な経験に裏打ちされた、確かな決意が感じられます。
 
 恋多き女がたどり着いた意外な結論=原点回帰。
 
 みなさんはどう思われますか?

ーー

本日のワークショップ、まだ若干、空きがあります!

https://peatix.com/event/1441164/view


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?