21時就寝を目指して頑張る4歳児

保育園で『おやすみカード』というものがある。21時までに寝ることを目標にして、寝たらスタンプを押してもらえる、というカードだ。
時間を意識して自分で就寝準備をして、早くお布団に入る習慣をつけるために実施されている。

このカードは姉が保育園に通っている時からあったのだが（いつもある訳ではなく春先に向けて登場する）、これによって子どもたちの「早く寝たい！」という意識が爆上がりする。姉なんかは負けず嫌いなので、1番にゴールするぞ！と鬼気迫る勢いで動いていたことを思い出す。

一方4歳の息子は、そこまで負けず嫌い精神がない。のんびりした感じではあるが、21時には寝てスタンプを押してもらいたい！と彼なりに頑張っている。親も21時までに寝させてあげないと……とプレッシャーがかかるが、早寝は良いことなので、協力体制で就寝準備を急ぐ毎日。

ある時、保育園から帰ってきた息子が得意げに話し始めた。

「21時に寝たら～成長わるもんが出てくるねん！」

え？何？成長わるもん。悪モン？

「そしたら～背もぐんぐん伸びて大きくなるし、頭もいっぱい動いてかしこくなるんやで！！！成長わるもんは21時～何時やったかな？その時間に出てくるから、21時には寝なあかんねん」

得意げな息子。おう、それを言うなら、成長ホルモンやな。成長ホルモンは午後10時から午前2時の間に最も分泌されるから、そのことを言っているようだ。

「それ誰に聞いたん？ちなみに成長ホルモン、な」

「園長先生が言ってた！」

4歳児に成長ホルモンの話までしてくれるなんてありがたい。悪モン認識されてはいるが、概要はきちんと伝わっている。4歳にしては大きめで、次小学生？なんて言われるくらいのサイズ感の息子は、もっともっと大きくなりたいようだ。

「おかあさんよりも、大きくなるかな～？」

「なると思うで！どんどん大きくなるよ～」

私は165㎝と女性にしては大きめなので、それよりもきっと背は高くなるだろう。手が届かなった場所にどんどん手が届くようになって。抱っこした時も「ああ大きくなったなぁ」と驚かされる。

「天井くらいまでなっちゃったらどうする～？」

息子はにんまり顔で21時就寝を目指す。
いっぱい食べて、いっぱい遊んで、たくさん寝て。すくすく大きくなってくださいな、なんて思いながら、今日も母（私）は就寝準備を急ぐ。
（プレッシャーだから、早くカードゴールしてくれ……なんて少し思っていることは内緒）
睡眠って本当に大切。私も「春眠暁を覚えず、寝ても寝ても眠い」なんて言ってないで、一緒に早寝早起き習慣をつけていきたいものだ。

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