外では硬派をよそおう息子(6歳)
「今日、男の子たちと“誰と結婚する~?”って話してたんです。みんな“●●先生!”とか“△△ちゃん!”って言っている中、〇〇〇くん(息子)だけ
“一人暮らしする”って言ってたんですよ(笑)」
クールやなぁ~!ってなりました~と、保育園のお迎えのタイミングで先生から教えてもらった。「え~ほんまですか、そうなんや~笑」と言いながら、どんな気持ちで言ってたんやろ?と内心少し気になった。
息子が一人暮らし。まぁ男子は一人暮らしを経験した方が絶対良いと思うから、いつの日かそりゃ是非したらええ、とは思うのだが。
そして、その帰り道。自転車でお迎えに行く日は息子は乗らずに走るor歩くことが多いので、自転車をまたぎゆっくり進みながら、歩く息子とお話をする。
「〇〇〇(息子)、誰とも結婚せず一人暮らしするんやって?」
「え~?なんで~?そうやけど」
「そうなんや~。誰かと結婚したりしないの~?」
「うん。しない」
「そうか~」
まぁ結婚が人生の全てでは決してないし。けど、なんだかちょっと寂しいような気持ちになるのはなぜなのか。
「まぁ今はまだ全然想像できないよなぁ~。けどいつの日か誰か好きな人ができたら、また変わることもあるよ~」
息子は保育園では男子とばっかり遊んで、女子と全然遊んでいない模様。息子の同じクラスの女の子が、“女子~!”という感じの子が多く、男女ぱっかり分かれて遊んでいるらしい。
母親(私)が人生で1度もきゃぴきゃぴしていた時期がないような人間だし、娘も活発全力少女のため“女子~!”という感じの子はよくわからないそう。だからなのか、好きな子も全然いないらしい。1つ年上の活発系女子とは楽しそうに遊んでいたので、相性とかもあるんだろうなぁ。というか、まだ6歳やしな。なんて思いながら歩く。
「……お母さんと、長~く一緒にいるってことやで」
ぽつりと息子がつぶやく。
「え?お母さんと?」
「そう。それでたまに一人暮らしするねん」
「ん?基本的に家族と一緒に暮らして、たまに違う家に行くん?」
それって一人暮らしって言うんか?
思わず笑ってしまう。
「そう。お母さんとずっと一緒にいたいってこと!」
照れくさそうにそういう息子(6歳)。
それを言うのが恥ずかしいから、“一人暮らし”と言ったらしい。
……尊い。
「そうか~そう思ってくれてるのは嬉しいなぁ。ずっとか……。けど、〇〇〇に大切な人ができたら、それはそれでお母さん嬉しいけどな~!」
「……ちゅーはどっちからするの?」
ぽつりと息子が尋ねる。
「え?ちゅーって何?どっちからって……」
「結婚式のちゅーのこと!」
「え~!結婚式のちゅーとかどっちからとか別に……というか、あれ別にせんでも良いんやで!(笑)お母さんも恥ずかしいからおでこにしてもらったで!」
「そうなん?」
「そうやで!え?人前でちゅーするのが恥ずかしいから結婚したくないって思ってたとか?」
「そう……」
「そうなんや~!あれ絶対じゃないから~!確かに人前でなんかしてられへんよな(笑)わかるわかる~」
「そうか~!だったら大丈夫や~!」
そう言って、安心した顔をする息子。
結婚式の誓いのキスの心配をしていた6歳児。
外では4月生まれということもあって、しっかり者のポジションにおさまりがちな彼。しかし、中身はまだまだ甘えん坊。家以外ではクールな振る舞いをすることが見えるようになってきたが、実はただの恥ずかしがり屋さんであることが判明。
弟気質全開の甘えたBOYから、外では硬派を装うツンデレBOYへ。
少しずつ成長をしている今日この頃。
これからどんな男の子に、青年になっていくのかな。
こんな可愛い日々を忘れずに、ずっと覚えていたいのだ。忘れっぽい私だからこそ、書くことで残せるのであれば、未来の私がとても喜ぶだろうな、なんてことを思ったりしている。
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