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[読書記録2] 「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」

こんにちはioriと申します。
今回は佐々木典士さんの「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」(ちくま書房)の感想を書きたいと思います。
この本を始めて読んだのは数年前で、SNSでも「ミニマリスト」が増えてきていた時期だったと思います。
現在の僕は特段ミニマリズムに目覚めたわけではありませんが、この本に影響を受けたことは確かです。
今でも数ヶ月に一度は読み直している本なので、僕が読んできた中でもおすすめの一冊と言えます。と、前置きが長くなってしまいそうなので本文に移りますね。

・読んだ日


2/9(水)

・読書の目的

(最初)話題のミニマリストってどんなのだ?
(いま)今の自分に必要なものを考えたいとき

・要約

著者の佐々木さんによる「ミニマリスト」の定義は以下のとおりです。

①自分に必要な最小限にすること、②大事なもののために、それ以外を減らすことを「ミニマリズム」、そうする人のことを「ミニマリスト」と呼んでいます。

佐々木典士,「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」(ちくま書房)

モノを減らすことが目的ではなく、モノを減らすことで自分にとって大切なものを見つけることが目的。
便利なモノやサービスが増えた現代では、それらを所有・継続利用することによって私達はどんどんモノを増やしていきたい「欲」に囚われてしまいやすい。
モノを手放すことは「技術」であり、誰にでも実践可能で
「肉体面」「精神面」「経済面」においてメリットがある。
人それぞれのミニマリズムがある。大切なことは今の自分にとって本当に必要なものを見極めること。

・感想

この本から私が受けた印象は「あなたも幸せになろう」という温かいメッセージです。スピリチュアルの類いではありません。
「あなたもモノを全部捨てて1R20㎡の部屋に小卓ひとつで生活しよう!!」
みたいな過激な主張でもありません(そもそもこのような主張をしている人を見たことがありませんが)。
佐々木さんの実体験に基づき、所有欲に囚われた生活、その弊害、
そしてモノを減らしていく過程での感想、ミニマリストとして自分のスタイルを確立した様子。
その経過を見せてくれることで、おそらく誰しもが持っている「自分をこう見せたい」という自己顕示欲に対して、
恥を捨てて向き合う勇気をくれる本だと思います。


話は逸れますが「欲」は人生において必要不可欠な源動力で、
欲の種類や大きさは人それぞれ持ち合わせていると思います。
欲の大きさはなにか物事を為す上でプラスの力を与えてくれると思います。
しかし、欲の種類によっては足枷になるようなものも存在し、
それらには上手く対処する必要があります。
現代でわかりやすい例を挙げると「SNS含むネットサーフィン時間」だと思います。指先一つであらゆる欲望を刺激可能なスマホやパソコンは、毒にも薬にもなるような扱いの難しい代物だと思います。

自分にとって大切なものを取捨選択するという「技術」を身につけるためにミニマリズムという考えを知り、実践する。
本書はその入門書として最適だと私は感じました。
部屋にモノが多いなと感じる方は「こんな考え方もあるのね。」くらいの気持ちでいいので一度読むことをおすすめしたい本です。

・得た学び

・それは"自分にとって"必要なモノかい?
・ずっと使ってないモノ、あまり気に入ってないけど高かったから捨てられないでいるモノ、無くても困らないよ!!
・モノの少なさを競うような気持ちは本質からずれてるよ。
・家族にミニマリズムの価値観を押し付けるのは厳禁。
・大切なものに囲まれて幸せを感じよう。

では、今回はこんなところで。
iori :)

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