2023年面白かった本

 どうも、伊尾微です。
 Twitterでnoteを書くだ書かないだとぐちぐち言ってましたが、ようやく重い腰を上げることにしました。

 2023年に読んだ中で面白かった本について、記録も兼ねて触れておこうかなと思います。
 僕は一度読んだ本を何度も繰り返し読むことが多いのですが、今回は初めて手に取った本の中から選びました。
 あと僕は記憶をぽろぽろこぼしながら生きている人間なので恐らく取りこぼしがあるかと思います…。ユルシテ....ユルシテ…。


 並べるとこんな感じです。
個人的に途中まで読んでいた、途中で止まっていた話をたくさん読み終わらせた年でした。
 時間が経って読めるようになる本も結構ありますよね。そして「何でもっと早く読まなかったんだ」と後悔してみたりするのです。
 それはそれで良い読書体験ですよね。

 では、上から順に軽く触れていこうと思います。ほぼ感想文ですが。

1.『死物語』
 物語シリーズは昔から好きで何度もアニメを観たし読んだりしていたのですが、モンスターシーズン以降止まっていたので、ここまで読み終えたぞ〜という意味で選びました。
 やはり西尾維新なのだ…。モンスターシーズンだけでも6巻ほどあるんですけどほぼノンストップで読めてしまう恐ろしさ。
 アニメ以降のストーリーも最高だぜ…!!
 今まで好きだったキャラがより好きになりました。特に老倉育。まさか老倉育を可愛いと思う日が来るとは…。

2.『世界でいちばん透きとおった物語』
 みんな口を揃えて言う「何も聞かずに読め」の意味がわかりました。色んな意味で何も聞かずに読めって感じです。
 だからまあ、何も聞かずに読んでください。
 個人的にはかなり読みやすく好きな文体だったので、そういう意味でも好きだな〜と思いました。 
 言いたいけど言えない葛藤が、ここにある。

3.『竜と祭礼―魔法杖職人の見地から―』
 GA文庫大賞の先輩に当たる筑紫一明先生の作品です。
 ファンタジー作品としてのクオリティ高すぎないか…? と読んだ時思いました。俺の好きなファンタジーだぜ!と思いながらすげぇすげぇと読み進めていたのを覚えています。
 ハリーポッターとかダレン・シャンとか、幼い頃に好きだった人とかは好きなんじゃないかと思います。

4.『誰が勇者を殺したか』
 SNSで話題性の高い新作です。
 ファンタジーとミステリを掛け合わせた感じのストーリー、構成でした。読み進めるとパズルのピースが一つ一つはまっていくような感覚が楽しかったです。一つ一つ真相が明かされる度に踊らされたちょろい読者ですが、それくらいが楽しいですよね。
 タイトルからドロドロした展開を予想していたのですが読後感は爽やかで、一巻通しての温度感がとても好きでした。

5.『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』 
 またしても西尾維新作品。何気に戯言シリーズはぼんやりとしか知らなかったので、ここに来て初めてちゃんと読みました。
 感想、やっぱり西尾維新は最高だぜ!
 何も参考にならない感想すみません。
 好きなんです、ただただ。
 まだ二巻目までしか読んでないですが、ミステリー要素は段々薄れていくみたいですね。
 キャラクターのアクの強さを楽しむ部分が大きいのかなと思うのでどう転んでも面白そうですけどね!

6.『君の話』
 中学、高校生の頃、自分が読みたい話に一番近いものを書いているのが三秋縋でした。今でも変わらないんですけどね。
 同時に自分には書けないものだ、とも強く感じていました。要するに強く影響を受けた作家なのです。
 『君の話』を読んだのは大学生の頃でした。
 当時はどうしてか途中で本を閉じてしまい、約2年ほど寝かせることになりました。結果的に今読んで良かったな、と思えたので読書にもタイミングがあるよな〜と心底思いました。
 何となく、三秋縋の変化みたいなものを少し感じられたような気がしたので、新作楽しみに待ってます(心より)

7.『[映]アムリタ』
 何故、野崎まど作品を今まで読んでこなかったのか。読んだ時系列的にはパーフェクトフレンドが先なんですけど、こいつはやべぇ…と何度も思いました。
 読んでいると自分までやべぇ女に振り回されてるような気分になってきます。やべぇ女に振り回されるのも悪くはないですよね(?)

8.『パーフェクトフレンド』
 表紙の幼女4人組に釣られて手に取りました。別に幼女が好きとかじゃなくて幼女まみれでどう話を作ったのか、というのが気になってですよ、はは。
 何よりコメディなやり取りのテンポとセンスが僕の琴線に触れた作品です。
 展開としてもびっくりびっくり、という感じですがキャラ同士の掛け合いが全力で好きでした。

9.『か「」く「」し「」ご「」と』
 君の膵臓をたべたい以来、久しぶりに住野よる作品を読みました。
 理想的な温度の青春だった…。めちゃくちゃ体温って感じがしてちょうど良かったです。
 キャラクターの心情が等身大で優しくて、久しぶりにこういう方向から心臓を刺されたような感覚になりました。
 僕はパラが好きです。

10.『いつか憧れたキャラクターは現在使われておりません。』
 今年の新人賞作品で一番好きでした。
 一体どこ目線なんだ、という感じですが青春の欲しかった部分と欠けていた部分をめちゃくちゃわかってるな…と感覚的に思いながら読みました(偉そうにすみません)
 時代性というか、多分同年代なのかな〜という感覚もありつつ作品のテーマやら葛藤に勝手に共感できる作品でした。
 比喩表現のセンスが高すぎる…。

以上です。
軽くとか言って書いてるとオタク語りが始まりそうになります。まずいですね。

今年もたくさん面白い作品に出会えたので、来年もまたたくさん見つけられたらな〜と思いつつ、2023年の締めとさせていただきます。

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