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私が数学につまずいた原因は「国語力」の無さにあった

カミングアウトしますが、筆者は数学が苦手でした。中学校の時はそれなりに点数が取れていたのですが、高校に上がってから苦手意識を持つようになってしまったのです。点数も芳しくなく、当時は「さてどうしたものか…」と戸惑ったものでした。

結果的に高校3年の秋頃には点数も伸び、現役で某国立大学に無事合格することができました。しかし、実際は他の教科でカバーできたから受かったのであり、数学単体の成績は普通レベルでした。得意の英語が試験科目に無かったら、2次試験を通過することは難しかったのではないかと思います。

なぜ学生の頃、なかなか数学の成績が伸びなかったのか。今振り返ると、なんとなくわかる気がします。その原因は、問題の理解力すなわち「国語力」の無さにありました。

そもそも問題文を理解できていない

自分を振り返ってみると、そもそも問題文を理解できていなかったのです。

例えば、こんな問題があるとします。

濃度7%の食塩水が入った容器Aと、濃度10%の食塩水が入った容器Bがある。今、容器A、Bからそれぞれ100gの食塩水を取り出して、相互に入れ替えをし、よくかき混ぜたところ、容器Aの濃度は9.4%になった。最初に容器Aに入っていた食塩水は何gか。

食塩水の濃度の問題ですね。これは最近数学にハマっているという知人から出題された問題で、おそらく中学校で習う範囲です。今回はこの問題を例に、筆者がつまずきがちなポイントを見ていきます。

まず、この問題を解くには「食塩水の濃度=食塩÷食塩水×100」という公式を使います。「そもそも公式ではないよ」と言われそうな気がしますが、暗記派な筆者はこの公式も丸暗記していました。とりあえず最初の関門はクリア。

しかし、次の関門で筆者は壁にぶち当たります。筆者がつまずいたのは「容器A、Bからそれぞれ100gの食塩水を取り出して、相互に入れ替えをし、よくかき混ぜた」という箇所。これが、頭の中で理解できなかったのです。相互に入れ替えてかき混ぜる、という部分がイメージできず、問題が解けなかったのです。

解ける人なら簡単だと思いますが、容器Aから取り出した100gに食塩は7g、容器Bから取り出した100gに食塩は10g含まれています。よって、相互に入れ替えた結果、容器Aの食塩の量は10-7=3g増加するわけです。

というわけで、最初にAに入っていた食塩水の量をx(g)とすると、

(7/100)x+3=(9.4/100)x

と立式できます。

これを解くと、x=125(g)となり、答えは125gです。

計算自体は簡単ですが、問題文が理解できていなかった筆者は、そもそもの段階でつまずいていたというわけです。

国語力を高めることは重要

考えてみれば、筆者は解法を丸暗記することだけに注力していました。最初のうちは、解法を覚えていれば数学の問題は解けます。しかし、問題のレベルが高くなっていくにつれて、解法だけでは問題を解けなくなっていくのです。筆者は「暗記すればよい」と安易に考えており、そこがつまずく理由だったと言えます。

結論としては、問題文の言っていることを理解できる国語力が大前提として必要になるということです。国語はすべての科目の基礎ですからね。英語やら算数やらの前に、そもそも国語力が重要なんだと思います。ゆえに幼児教育では、まずは読解力、つまりは国語力を高めていく必要がありそうです。国語力を鍛える方法についてはまだわかりませんが、たくさん読書するしかないんでしょうかね...。

しかし、私のように国語力がないまま受験を迎えてしまったら…。やはり、とにかく問題を繰り返し解き、少しでも解ける問題を増やしていくしか無さそうです。時間は掛かりますが、傾向さえつかめれば成績も伸びるはず。受験生や数学系の資格を目指している方は、ぜひ「量が質に転化する」と信じて愚直に取り組むのが良いのではないかと思います。

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