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ディアゴスティーニの社名の由来とは

ディアゴスティーニ♪のCMで有名なディアゴスティーニ。筆者はディアゴスティーニよりは、「恐竜サウルス!」のほうが記憶に残っています。

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上の写真に見覚えはありませんか? これは、恐竜をテーマとした分冊百科(パートワーク)で、各号に恐竜の立体骨格モデルの部品が付いており、全号揃えると恐竜のモデルが完成するというもの。当時小学生だった筆者は、毎号わくわくしながら購入したものでした。調べてみると、デアゴスティーニ・ジャパンが同朋舎出版と業務提携して発行していたようですね(画像はデアゴスティーニ・ジャパンのサイトより)。

このディアゴスティーニですが、筆者は「ディアゴスティーニってどういう意味なのか?」が気になりました。さっそく調べてみることに。

デアゴスティーニは地理学者の名前

ディアゴスティーニ・ジャパンのサイトによれば、ディアゴスティーニとは地理学者の名前のようです。

1901年 地理学者ジョバンニ・デアゴスティーニが、地理学研究所をローマに創設。

デアゴスティーニ・ジャパン沿革

さらに調べてみると、1906年には25万分の1イタリア地図を作成し、技術的大成功を収めたとあります。ディアゴスティーニは地図発行会社として誕生したわけですね。

その後、1959年には『イル・ミリオーネ』という世界初のパートワーク形式の出版物を発行し、これまた成功します。イル・ミリオーネとは、かの有名な『東方見聞録』のイタリア語版のことです(参考1参考2)。

その後、1988年に日本市場に参入。1990年代後半から、本屋などでよく見かけるようになりました。

一方、「アシェット」のほうは?

一方、同じパートワークとしてよく見る「アシェット」。こちらはどういう背景を持っているのでしょうか?

アシェット・コレクションズ・ジャパンのサイトには、以下のように書かれています。

アシェット・コレクションズ・ジャパンはフランスの出版社アシェット・リーブルの子会社です。1826年に創立されたアシェット・リーブルは、一般書籍部門で世界第3位に位置し、2018年には22.52億ユーロ(約2728億円)の売上実績をあげました。

会社概要 - Hachette Collections Japan

これによれば、アシェットはフランス系の企業ということです。さらにアシェット・リーブルのコーポレートサイトを見てみると、会社概要のところに以下の記述がありました。

Louis hachette a 26 years-old graduate of France's prestigious Ecole normale superieure,open Bredif a bookshop located near the sorbonne in paris.

A patient build-up | Hachette LIVRE

これによれば、ルイ・アシェットさんが1826年、26歳の時にパリのソルボンヌに「ブレディフ」という本屋を開いたのがはじまりのようです。

livreはフランス語で本の意味。アシェット・リーブルという社名は、アシェットさんの本屋が由来になっているということがわかります。

ということで、アシェットもディアゴスティーニ同様、人物名から来ているようです。

余談ですが、かつて席巻したセゾングループの本屋の名前は「リブロ(LIBRO)」でしたが、こちらのlibroはスペイン語で本という意味。livreと似ていますが、どちらもラテン語の「liber」から来ているそう。英語の libraryも、フランス語経由で成立したという記述もありました(参考)。

会社名を探ると実に興味深い

若干脱線しましたが、会社名は調べるとなかなか面白いですね。世界的企業の社名を調べると、実に興味深い事実が見つかりそう。今後も企業名を継続調査していきたいと思います。

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