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2月28日放送分『青天を衝け』プチ解説

どうもこんにちは、大河ドラマ好きの筆者です。特に幕末期の大河が好きでして、今回の『青天を衝け』も毎週楽しみにしながら視聴しています。

もちろん、2月28日放送分の『青天を衝け』も観ました。渋沢栄一と徳川慶喜の対比がうまく描かれており、脚本の力を感じます。これはますます面白くなっていきますね! 期待が高まります。

さて、2月28日の放送は、エピソード盛りだくさんでした。もしかすると日本史初心者の方にとっては、疑問符がつくシーンもあったかもしれません。そこで今回は、大河ドラマに出てきたエピソードのプチ解説をしていこうと思います。大河は土曜日にも再放送されますので、土曜日に観る際の参考にしていただければと思います。

<2月28日放送『青天を衝け』プチ解説>

1.松平慶永

要潤が演じた登場人物です。劇中ではいきなり現れ、さらに一橋慶喜を将軍にしたいと述べていましたね。日本史初心者の方には「?」だったかもしれません。

以前noteにも書きましたが、この人物の別名は「松平春嶽」です。幕末の四賢侯の1人で、維新後は政府に出仕して議定に就任しています。その後も民部卿、大蔵卿などを歴任した人物です。明治維新にも影響を与えた人物の1人であり、『青天を衝け』ではどのように描かれるのか注目です。

2.高島秋帆

玉木宏が演じました。父の後を継ぎ、長崎会所(長崎税関の前身)調役頭取になります。オランダ人を通じて洋式砲術を学び、「高島流砲術」を創始した人です。しかし、長崎会所のずさんな運営の責任者として投獄されてしまいます。

その後、ペリー来航により近代兵学の必要性に迫られた幕府は、この高島秋帆を赦免することになりました。その後は講武所(幕府の軍事修練所)砲術師範役などを歴任し、慶応2(1866)年に死去。この高島流砲術は、幕末の軍事・思想に多大の影響を与えています。

3.越後屋

栄一らが江戸に着いて目に入った呉服店。正式名称は「三井越後屋呉服店」と言い、現在の三越ですね。越後屋は、店前(たなさき)売り現銀(金)掛値なしという商法が特徴でした。

江戸時代の呉服店では、前もって注文を聞いて後から品物を持参する見世物商いと、直接得意先に持参して売る屋敷売りが一般的でした。また、支払いは二節季払い(盆と年末に払う)か、極月払い(12月に支払う)の掛け売りが慣習として浸透していたのです。そのため、貸し倒れが発生したり、掛け売りの金利がかさんでしまっていました。

そこで、三井中興の祖である三井高利は、これらの制度を廃止します。売り方も店前売り(店頭販売)にし、商品を定価で売るようにしました。こうした独創的な販売方法によって、越後屋は大繁盛します。越後屋はその後、三井財閥となって日本経済を支えてきたのは言うまでもありません。

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以上、2月28日の『青天を衝け』のプチ解説でした。3月7日放送分では、ついに日米和親条約が締結されるようです。どんなストーリーが展開されるのか、今から楽しみです。



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