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鰹日記Lv10: 午後の楽しい時期の過ごし方。ブルボンの魅力

どうも。インベスター鰹です。

日常生活からネタを発掘して、毎日1社について
勉強してる鰹です。

さて、突然の質問やけど、皆さんはお気に入りのお菓子はありますか。

鰹は、在宅ワークが始まってから、10袋以上買ったお菓子があります。

それは、サクッした食感のビスケットと甘めのチョコレートしっとりとした食感が一度に味わえるお菓子。 

ご名答です。アルフォートです。

おかげさまで、2.5キロ太りました。アルフォートさまさまです。

ということで、今日は、鰹の体を大きくしてくれた、アルフォートを製造しているブルボンについて調べたいと思います。3分程度で楽しく学べるで。

1. 歴史

様々な企業を調べると、起業家は何か世の中を変えたいという熱い思いそれをやり抜く決意したときに事業を開始して、拡大している傾向がある。

ブルボンの前身は、新潟県柏崎市内の和菓子の老舗「最上屋」から発祥した「北日本製菓」であり、その創業者である吉田吉造は関東大震災の影響から地方への菓子供給が全面ストップした窮状を見て、地方にも菓子の量産工場を」と決意、大正13年(1924年)に柏崎駅前でこの事業を興した。
資本金10万円でビスケットを製造。
(出所:https://www.bourbon.co.jp/company/about/enkaku.html)

50年後の1974年に年商200億円達成。この時は、超大型商品ルマンドを発売して、贈答用の高級クッキーの量産化を行い、最高月商20億円を売り上げる大ヒット商品になった。 

1994年、鰹の大好きなアルフォートが発売。キャッチコピーは"午後の楽しい時間に"。ブルボンによると、アルフォートの船の絵は架空の物らしいけど、1860年頃に米国のMerchants National Bankという銀行の小切手に使わた絵に似てるらしい。 確かに似てる(笑) 

(出所:https://scripophily.netmenabachsiby.html) 

2.会社概要とビジネス

ブルボンの合言葉は
「おいしい笑顔の真ん中に」「おいしさ、思いやり、いつもいっしょに。」で健康増進総合支援企業を目指している。

事業内容は、お菓子、デザート、飲料を製造して国内外の小売店や卸売業への販売。

基本的に、販売単価×販売個数が商売の基本なので、鰹みたいな消費者から好かれるおいしくてリピートしたい価値のある商品を生み続けることが大事。今後は、健康ブームの波に乗ること少子化社会からくる国内市場の縮小を踏まえて、健康関連食品の強化や海外市場への拡大も抑えておくべきポイント。

また、製造コスト抑制や効率化を図って、利益率や生産性を上げることも大切。

現在は、国内8つの工場(柏崎工場、上越工場、長岡工場、新潟工場、新潟南工場、五泉工場、新発田工場、村上工場) や研究所を構えて製造。

製造業はITを活用した効率化が課題になってくるが、人工知能スタートアップのシナモン、大手菓子メーカー・ブルボンへAI-OCR受発注業務効率化サービスの提供が決定 の記事に書かれているように、注文書処理業務の効率化も行ったりして、積極的にITの活用をしていることがわかる。

大手菓子メーカーであるブルボンには多くの卸売業者・小売店からの注文が日常的かつ大量に発生しています。これらの受注処理に対して、EDI(電子データ交換)によるシステム化が進んでいる一方で、FAXによる注文書も依然として一定の割合を占めています。このようなFAXによる注文書は、帳票のフォーマットが固定されていないことによる作業の煩雑化、FAX経由による注文書の解像度の低下、といった課題があり、従来型のOCRでは対応できず、ブルボンでも業務の効率化を図る中で、課題となっていました。
(出所:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000028252.html)

3.売上高と成長

2020年3月期の売上は約1175億円。売上原価は約690億円。そこから、一般管理費や人件費が約450億円計上されているので、営業利益は290億円ほどで、営業利益率で約2.5%

消費者を幸せにしているのにもかかわらず、営業利益率が2.5%というメーカー製造業のビジネスモデルはなんか寂しくなるわ。

一方で、Youtubeなどで、流行中のKing Gnuとのコラボをしたりするなど、マーケティング活動も積極的に行っている印象。これはグッド。

当たり前やけど、売上高のほとんどがお菓子。他のお菓子メーカーは積極的に食品ビジネスなど多角化しているので、次なるお菓子のヒットブランドを作ることも大事だが、健康食品などの新分野での活躍も期待したい。

鰹は筋トレ活動にも積極的だが、ブルボンのプロテインチャージえんどう豆スナックうましお味は、まだ試せていない。

次は、同業他社との1年間の売上高成長率と営業利益成長率を比較。

薬局やスーパーなどに行くと、気づいたら買い物カゴに入れているのが、アルフォート、ルマンド、プチシリーズなどのブルボンの商品。
美味しくて安価なので、ついつい買ってしまう。消費者にとっては、嬉しい話やけど、利益率が低いので、そろそろ高利益の商品を開発を期待。

4. 稼ぐ力

次にROICとWACCの同業他社比較。

ROIC(投下資本利益率)は投資家や債権者から集めた資本に対してのリターン(=稼ぐ力) 。
WACC (加重平均資本コスト) は銀行や株主から資金を調達するための加重平均コスト。
したがって、調達するコストよりも、生み出すリターンが大きくならないとあかんな。つまり、ROIC>WACCが良い。
ROICの式は= 税引き後営業利益(NOPAT) / 投下資本

ROICをWACCで割ったROIC/WACC比率は0.95で下から2番目。やはり、おいしさと同時に利益率にこだわりたい。

5. 株式市場からの評価

2010年から現在まで株を保有したとすると株主総利回り(TSR=Total Shareholder Return)は約123.5%
株主総利回りは配当とキャピタルゲインを合わせた投資家の総合投資利回りで、金融市場では、1年、3年、5年の期間でのTSRがよくみられるらしい。

最後に市場からの評価であるPER(株価収益率)を見るで。PERは株の割安・割高を図る指標。

PER(株価収益率)=株価/1株当たりの利益(EPS)
株価= PER × EPS
金融のプロはこのPERやEPSを予想します。

過去5年平均は約18.2倍。現在は約23倍。市場では、グローバル展開している食品業界の平均は約20-25倍と言われているので同水準。
コロナの影響で、ダイエットブームになってお菓子が食べられなくなると
今期は厳しいけど、鰹みたいな一日中お菓子を食べている人もいると思うので、相殺されるやろう。


6.まとめ

スーパー、コンビニ、薬局で、ついつい手にとってしまうお菓子はブルボン商品。そんなブルボンは、「おいしい笑顔の真ん中に」「おいしさ、思いやり、いつもいっしょに。」を合言葉に、次々とヒット商品を生み出している。一方で、安価で美味しいお菓子は、利益率が低く高コスト体質になりがち。今後は、高単価プレミアお菓子や健康食品、海外市場への拡大が会社の命運の握る。 

今後、新商品を見つけたら、ぜひ食べてみてやー。

んで、これはヒットするって思ったら、株を調べてもいいかもな。

ほんなら、最後のアルフォート食べて、休憩するわ。

どうも。インベスター鰹でした。

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