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おもちゃ箱の脳

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ADHD、ASD当事者の私がぬいぐるみやWebサービスを作りながら、思ったままに書くページ。 元・株式会社イヌパシー、株式会社ラングレス代表
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2017年5月の記事一覧

「多動力」という言葉を聞いて

「多動力」という言葉を聞いて

堀江さんが近々「多動力」というタイトルの本を出すらしい。落ち着きのなさ、飽きっぽさが、これからの生き残りの鍵になるという内容らしい。

僕は、身体の多動傾向はほぼ無いけど、脳内の多動傾向があり、一時期は相当その性質に苦しめられた。多分息子にもその性質が遺伝している(ように見える)。

息子が先日授業参観で「電車と聞くと何を連想しますか?」という質問に対して「火山!火山!」と言ってたらしい。

幸い

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先輩、後輩という言葉が嫌い

先輩、後輩という言葉が嫌い

日本の小学生達はとてもかわいい。あどけなくて、年上の生徒に「おにいさーん」「おねえさーん」とついて回ったりする。
ところが、その小学生達が中学に入ると「年上の生徒は先輩」「年下の生徒は後輩」と教えられる。
もう、おにいさん、おねえさん、ではありません。敬語を使いなさい、と。

社会人になってからも、やたらと他人の年齢を気にする人がたまにいる。なんで?と不思議に思っていたら、相手が年下か年上かで、相

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小さなパラダイムシフト

小さなパラダイムシフト

亡き父は昔、母の事を「おい」とか「おまえ」と呼んでいた。子供の頃の僕にとってそれはとても当たり前のことだった。
ところが、僕が高校生で、父、母、僕の三人でオーストラリアで暮らしてた頃、世の中から見ればとても小さな、でも僕にとってはとてつもなく大きな変化が訪れた(姉は大学に通うため日本に残っていた)。

父が母の事を「おい」や「おまえ」ではなく、「母さん」でもなく、「〇〇さん」と名前で、しかも「さん

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Google翻訳はどこまでイケてるのか?

Google翻訳はどこまでイケてるのか?

英語ができる日本人にとって、これまでは日本語⇄英語間のGoogle翻訳はチンプンカンプンで全く役に立たない、というのが定説だったように思います。

僕も幸い、学校教育のうち8年近くは英語圏の国の現地校で受けてたので、英語は使えるようになった、いわゆる帰国子女(もしくは帰国中年男性)なのですが、一時期のGoogle翻訳は全く酷く、文意をなさない事が多々ありました。

ところが、2016年11月に静か

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台湾の犬達が好きになったというお話

台湾の犬達が好きになったというお話

マンガ風に描いてみましたー。
字汚くてすみません。

人間の脳は創造力に優れているか

人間の脳は創造力に優れているか

昨日は人工知能になんかひどいこと言っちゃったので、今日は人工知能の大好きな部分を書いてみよっと。

突然ですが、あなたは比較的クリエイティブな方ですか?

YesもNoもあると思いますが、その比較対象としてイメージしたのは他の人の存在ではないかと思います。
そもそも、人間は人間以外の創造性についてあまり知らないので、どうしても人間同士の比較になりがちです。
でも、比較対象が人間だけだと、人間の脳と

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犬の愛

犬の愛

犬の愛はすごい。
飼い主やその家族に見返りの無い愛を注いでくれる。他の犬や、時には他の種の動物にもその愛を注ぐ事がある。

例え飼い主に虐待されても、飼い主を愛する事をやめない。「愛する能力」と言ってもいいと思う。

日本語には雨を表現する言葉がたくさんあり、アフリカのある言語にはライオンを状態ごとに表す言葉がたくさんあると聞いた事があるが、もし犬の言語があれば愛を表現する言葉がたくさんあると思う

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人工知能は人類を滅ぼすか

人工知能は人類を滅ぼすか

ターミネーターが好きな人じゃなくても、発達した人工知能がやがて人類を滅ぼすかもしれない、という話は聞いたことあるのでは無いか。

僕は「人工知能が人類に壊滅的なダメージを与える可能性」はあると思う。ただ、予想するシナリオはターミネーターと少し違う。

自分が人工知能の設計者なら、プログラムが止まらないように注意深く設計する。企業の利益や国のインフラなど、重要な情報を扱うなら尚更止まっては困る。

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アイコンタクトと犬

アイコンタクトと犬

このお話は、科学的に証明されてません。あくまで僕の仮説。

複数のカップを伏せて、どれにオヤツが入っているかを犬とチンパンジーで比較した実験があるそうです。

犬が嗅覚で見破らないように匂い付けしたカップを使い、試験者が正解のカップを指さします。
指さしの意図がわかれば正答率は高くなるわけです。
このテストの結果、チンパンジーが犬より高得点を取りました。

次に、指さしをやめて、試験者が正解のカッ

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息子とのお話

息子とのお話

6歳の息子と、遠く離れて暮らしている。
申し訳ないと思う。彼にとっての僕の存在の大きさは僕が思っている以上なのだろうと思う。離れる前夜に小さな背中を向けて泣く息子を見ると、切なさで胸が引き裂かれる。

息子は僕の性質を色濃く受け継いだようだ。探究心が凄まじく、集中力が高まると周りの声が耳に入らない。物事と物事に関連性を見出す。人の話を聞いている時に、過去に聞いた話で関連があるものを脳内で検索してい

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