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「多動力」という言葉を聞いて

堀江さんが近々「多動力」というタイトルの本を出すらしい。落ち着きのなさ、飽きっぽさが、これからの生き残りの鍵になるという内容らしい。

僕は、身体の多動傾向はほぼ無いけど、脳内の多動傾向があり、一時期は相当その性質に苦しめられた。多分息子にもその性質が遺伝している(ように見える)。

息子が先日授業参観で「電車と聞くと何を連想しますか?」という質問に対して「火山!火山!」と言ってたらしい。

幸いそういう事を「関係ないでしょ」と切り捨てる学校ではないのでよかった。

今日帰り道、息子にとって「連想が爆走し始めるあの感覚」が火山のイメージなのかな、と思った。

僕の場合、それはF1のエンジンを乗せた軽自動車が部品を散らしながら走るイメージである。

火山もエンジンも、無理に止めると大爆発を起こして自分自身が大ダメージを受ける。
止めずに動かし続ければとんでもないエネルギーを生み出すが、容易にコントロールできるものではなく身体まで駆り立てるように動き出し、長く走り続けると燃料が底を尽きるまで疲れ、電源が切れたように寝る。

これは僕達の生き方で、長所や短所といった類のものではない。僕らの動力は、正しく扱えば僕らを素晴らしい場所にまでたどり着かせてくれる。その代償があるというだけで、好むと好まざるに関わらず付き合って生きていくしかない。

三年ほど前の僕はこの性質を嫌悪していた。30代半ばで職場の上司に「なぜ椅子に座っていられない」「なぜ仕事中に寝る」とよく責められた。今の僕は自分のこの性質に振り回されることもあるけど、もう嫌いではない。

息子が抱える火山の様な性質も、もちろん大好き。

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