Google翻訳はどこまでイケてるのか?
英語ができる日本人にとって、これまでは日本語⇄英語間のGoogle翻訳はチンプンカンプンで全く役に立たない、というのが定説だったように思います。
僕も幸い、学校教育のうち8年近くは英語圏の国の現地校で受けてたので、英語は使えるようになった、いわゆる帰国子女(もしくは帰国中年男性)なのですが、一時期のGoogle翻訳は全く酷く、文意をなさない事が多々ありました。
ところが、2016年11月に静かなブレークスルーがありました。Google翻訳にニューラルネットワークシステム(神経系の学習強化の仕組みを模した人工知能の一種)が導入され、日⇄英翻訳の精度が飛躍的に向上したのです。
では、「そんならもう翻訳は全部Googleにやらせようぜ!ヒャッハー!!」といくかというと、やはりそこはちょっと待った!です。
この手の機械翻訳の危険は「翻訳が正確かどうかわからないまま翻訳文を使ってしまう」ところにあると思います。Google翻訳も「飛躍的に精度が上がった」とはいえ得手不得手もあるのではないでしょうか。
積極的にGoogle翻訳を使うならその得手不得手を理解してからの方が良いと思うのです。
で、実験しました。
をGoogle翻訳に訳してもらいました。
すると、
フワーォ!去年までのGoogle先生では考えられない正確な翻訳!いける!使える!
と、弾ける前に「戻し翻訳」をしてみます。
おわかりになりましたでしょうか…?
気づかないうちに、何かが入れ替わっていたことにッ…!!
I made this text から I used this textに変わってますね。最初の日本語訳もしれっと「使った」になってます。このために作ったのに…。
一見些細な違いに見えるかもしれませんが、著作権がからむ場面ではいらぬトラブルを生むことになり得ます。
Google翻訳は確かに精度が上がったようです。 積極的に使うのもアリだと思いますが、自分のツールとして使いこなしていくつもりなら英語の得意な人のチェックや戻し翻訳で得手不得手をよく把握しましょう。
では、言語の壁のない世界を目指して!レッツゴー!!
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