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発達は「仕方なく」するもの(ティール組織やインテグラル理論について)

お久しぶりです。強み診断士のツヨミンです。

世間はコロナで大変ですが、あまり過剰に反応せず、かといって他人事で無関心にならず。
以前書いたネガティブ本能の記事も含めて、しっかり冷静に今日を生きていきましょうね。

ティール組織

さて、今日の本題。

ティール組織という本が2018年に発売され、すぐに話題になりました。
今も色々な場所で学ばれています。
ティールの内容についてはここでは言及しないので各自調べて下さい。

最近改めて日本語版の解説の嘉村さんのセミナーに参加する中で、1つ気付いた事がありました。
それは「ティール組織になった方がいいと思っている人が多い」ということです。

この考え方、結構しんどいだろうなーと感じたのでちょっと記事にします。

段階に優劣はない

ティール組織やインテグラル理論(ティールの源流の理論)の中でレッドやグリーンなどの段階(ウェイブ)の話になると、すぐに「次の段階を目指すべきだ」という考えを持つ方がいらっしゃいますが、僕はこの考えはあまり良いと思わないです。(あらゆる所で似た様に解釈されています)

インテグラル理論の中にも「成長型の階層構造(グロースヒエラルキー)」という言葉で語られていますが、下記のような記載があります。

それぞれの構成単位は、たとえどれほど「低次」のものであっても、階層全体にとって絶対に不可欠である。
全ての原子を破壊すれば、同時に、全ての分子、全ての細胞、全ての有機体も破壊されるからである。
さらに、後ろの段階は、先行する全ての段階を包み込んでいる。
言い換えれば、発達(ディベロップメント)とは、包み込むこと(エンベロプメント)なのである。

なので、全ての発達段階に優劣はないのです。
そして、発達とは「超える」と「包む」を同時に行うのであり、決して今までの段階を「捨てる」ことではありません。

※インテグラル理論についても詳しくは書籍を読んでみて下さい。

なぜ発達するのか

では、なぜ人は発達するのでしょう?
今の段階でずっと過ごせばいいのに、なぜ新しい段階へと足を踏み出すのでしょうか?

僕は、この問いの答えは『仕方なく』だと思っています。

ティールでもインテグラルでも「今の段階を味わいつくす」という表現が使われることがあります。
次の段階を目指すのではなく、今の段階を味わいつくす。

つまり、今の段階で問題が無い(あるいは今の段階で取り組むことがある)のならば、今の段階が大切だということ。

逆に、今の発達段階では満足出来ない、困っている、やりたいことが出来ないならば、次の段階に進むことになるかもしれません。

人間にとって「変化はストレス」です。
しかし、そのストレスを受け入れたとしても先に進むしか無い。
そうしなければ自分の欲求を満たせない、使命を果たせない、みんなを幸せにできない。立ち止まれない。
だから「仕方なく」進む。

We cannot solve our problems with the same thinking we used when we created them.

これはアインシュタインの言葉です。(原文はドイツ語ですが)
私たちは、問題を作った時と同じ思考では問題を解決することはできない。

自分が今取り組む課題、乗り越えたい課題、人生の課題、世界が直面する課題。
そこに必要な発達段階が、あなたの元にやってくるはずです。
発達の全体像を理解した上でそれを味わい、目の前の課題にしっかりと向き合い、生きていくのが大事。

なのかなーなんて。思ったりします。

僕がいるミスキィという場所は、今までの一般的な組織では実現できなかったことを実現したいから、新しい組織のカタチをずっと模索してやってきています。

自分で言うのもアレですが、中々独自のカタチになってきたかなーなんて思います。
もし興味ある方は勉強会などにお越し下さいね!

サポート頂いた分は、みんなが自分の強みを知る機会になるイベントとかの費用にします〜!