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佐木島 塔の峰千本桜

4月に呉線から車窓を眺めると、須波対岸にピンク色の大きな塊が浮かんでいます。それが塔の峰千本桜。人に会わない目的地としてピッタリなので年度末を終わらせた瞬間に行ってきました。
2020年に桜ドローンプロジェクトにも取り上げられた千本桜の美しさはまさに圧巻。地元を美しくしたいと元々はみかん畑だった山に1992年から桜が植樹され、現在では1200本以上まで増えたそうです。

最近のドローン映像は凄い

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桜の塊

■佐木島とは

三原の南、生口島の西側に浮かぶ佐木島(さぎしま)は本土と橋の繋がっていない完全な離島。人口は700人弱で、海に囲まれた島としては珍しく漁業ではなく農業が発達しています。この理由は広島県の重要文化財に指定される磨崖和霊石地蔵に刻まれた殺生禁止を守っているためとの説も。

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別荘として最高の環境では

離島ということで船で行くしかないんですが、三原港から向田港へ出ていたフェリーが終了し、向田港への便は須波からへと変更されました。ただ、鷺港へ向かう高速船は存続しているので、現在のルートとしては①三原から高速船で鷺港、②須波からフェリーで向田港、③尾道から高速船(もしくはサイクルシップ)で須ノ上港となります。私は今回③で行きました。
ちなみにこの佐木島、港や小学校の名称では佐木ではなく同じ読みの鷺が用いられています。恐らく何らかの伝承等があるはずですが分かりませんでした。ご存じの方がおりましたらぜひお教えください。

■塔の峰千本桜

それでは須ノ上港から40分ほど歩いて見えてくる桜の山に登りましょう。やっぱり写真や映像より実際に体験するのが一番。桜吹雪の舞う中を歩く気持ち良さは格別。桜のトンネルをくぐり、桜の下でお弁当を食べる。最高としか言いようがありません。

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桜吹雪のトンネルを抜けて・・・

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頂上への道のりも楽しさしかない

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仁王立ちするお子さん

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最高に気持ち良さそう

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望遠で見た頂上部

GoogleMAPに佐木島のストリートビューがなくどの程度の勾配か分からなかったので今回は徒歩にしましたが、短い山越え以外ほぼ平坦なので自転車で何の問題もなさそうでした。佐木島散策はレンタサイクルして船にのっけて行くのがオススメです鷺港だとレンタサイクルあり)。

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■道祖神の丘

佐木島で実は塔の峰よりも良い場所なのでは?と思ったのが道祖神の丘。千本桜に比べると規模は小さいものの、誰もいないので桜を独り占めできます。塔の峰に行く途中にあるので休憩地点とするのもあり。

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素晴らしきは桜の塊かな

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桜の下で一休み

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桜・海・島の組み合わせは最高

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ご立派な道祖神像

佐木島は小さな島で船の本数もあんまりない。だからこそ逆に船待ちでのんびりゆったりと流れる時間を楽しめました。旅行っていつもスケジュール詰め込み過ぎちゃうので。

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■竹原 朝日山

桜を見る旅の目的地のもう一つが朝日山にある宿根の大桜。樹齢200年、高さ15mを超える県下3位の江戸彼岸。竹原市の天然記念物にも指定されています。前から見たかったこの大樹を堪能するぞ!と張り切ってきたのですが・・・既に葉桜でした。
ソメイヨシノよりも開花時期が早く、それゆえ散るのも早い。しかしこの状態でも満開だったら物凄く綺麗だろうなという想像は容易につきました。来年こそは絶対に満開の時期に来ます。そのためにも年度末業務を1週間前倒しで終わらせねば。

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満開時の美しさが想像できます

宿根の大桜は残念だったものの朝日山山頂のソメイヨシノは満開。山の上から見る海と島。これほど登って良かったと思えるものはありません。そこに桜が加わるとなればもはや鬼に金棒です。

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山頂から見る海は格別

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東屋での栄養補給は八天堂

今回朝日山へはミニベロだったんですが、山頂までそのまま行ったのは失敗でした。宿根の大桜まではあまり勾配もなく問題ありません。しかしそこからの傾斜がやばい。貧脚では完全に死亡です。坂を登ることこそ自転車だぜ!って方でもない限り、自転車は宿根の大桜駐車場に置いて徒歩で登りましょう

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山頂で会ったバイクの兄ちゃんがめっちゃいい人だった

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朝日山への途中にある賀茂川の桜

■まとめ

やっぱり桜はいいですね。1年に1度しかない機会なのでコロナがやや落ち着いていた時期で本当に良かった。唯一の心残りは満開の宿根の大桜が見れなかったこと。来年こそはと思いつつ、ノルマ気味にしまなみ海道を走ってから帰宅です。

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夕暮れの普明閣

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白滝山の景色は相変わらず最高

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桜の千光寺

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