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太田獣医師のドキュメンタリー

 先日の日曜「ザ・ノンフィクション」獣医師・太田快作さんと愛犬・花子を日々を追った『花子と先生の18年 ~人生を変えた犬~ 前編』を見ました。

 たくさんたくさん考えさせられ、涙がこぼれ、胸が痛くなったり熱くなったり、あったかくなったり。見終わっていろんな想いがぐるぐるしています。

 このドキュメンタリーの監督であり、映画「犬に名前をつける日」の山田あかね監督と以前とても幸運にも少しだけお話しさせていただくことができました。映画と二度ほど伺ったトークショー、どれかで耳にしたワンフレーズが私の迷いに答えをくれたことへの感謝とそのお礼を伝えることができました。

 その当時、私は数年ただひたすらにセンターや団体さんのところで保護犬たちを撮り続けていて。こんなに撮ってどうするんだろう。撮ってるだけで何ができるんだろう。。。と無力さにモヤモヤしていた頃。

 保護犬を飼っているわけでもなく、預かりや引き出しのボラをしてるわけでもない。お金を寄付できるわけでもない。不勉強で、何も知らないくせに。。。等々いろいろ苦言も多々受けて心折れていた頃。写真を撮るってただのきれいごとなんじゃないかなと自分を責めてもいたころ。答えが見つからないままでした。

 山田監督も映画の中で最初のうち同じような葛藤を持っていたみたいなことをおっしゃっていました。でもただ撮り続けた。、、と。そしてトークショーで。「私がいま犬を飼うことで助けられる数は2頭位が限界。でも私には映画を作る能力に恵まれていて、自分の能力を生かすことでたくさんの人に伝えることができ、たくさんの犬を救うことができる、そう思いました」と。(私のうろ覚えなので、言葉はこのままではなかったと思います)

 あぁ、私のやってることは間違いではない。。。これでいいんだ。と心から救われました。その想いは今も変わらず。ただただ、犬や猫たちのために。これからもいろんなテーマで撮り続けたいと思っています。

 そして、番組の予告編。今週はどちらかというと動物愛護に関することが中心でした。来週は人生を共にした最愛の愛犬を見送ることがテーマのようです。予告編で先生が愛犬に伝えた一言が、もうもうムリで。一番号泣してしまいました。

 前日、ラジオの打ち合わせでも、犬を犬目線で幸せに見送ってあげることについてたくさん話をしました。先生の一言は、犬にとってどんなに救いになることか。そしてそうそう言えることじゃない。

 つい本音で「いかないで」と自分のエゴを押し通してしまいたくなってしまう。犬はそれすらも理解して受け入れてくれる生き物だからこそ、あえてしっかりとして、気持ちよく見送ってあげたいと今は思います。

 親友を数年前に亡くした時。亡くなる前日、彼女は朦朧としている表面上の状態とは別のしっかりとした魂の部分で、魂と話せる友人に、「逝くのが怖いんだ。一緒に言ってくれないよね。」と言っていたそうで。「それは無理だよ。でもまだ大丈夫だから、がんばりなよ」とこたえたら、「うん・・・そうだね。。。」と言ったそうなのです。

 そして翌日。また彼女からメッセージが来て。
「もう大丈夫。怖くなくなったよ。」といったそうで。そしてその日の夕方、親友は旅立ちました。

 その出来事を想いおこす先生の言葉はとても大きくて。ただただ涙があふれて止まりませんでした。

 来週は多分、猛烈に泣いちゃうだろうと思うのだけど。たいせつな父や親友や、最愛のごまとの別れを思い出してしんどいかもしれないけれど。今一度あらためて向き合おうと思います。

 さいごはきっとあったかい気持ちになれるとおもうのです。

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