すごい無意識_Bl

Book log「なぜかうまくいく人のすごい無意識」

著者 梯谷 幸司(心理技術アドバイザー、メンタルトレーナー)

はじめに

無意識が人生に影響を与えていることは知られているが、さらに奥底にメタ無意識というものがある。そのメタ無意識というものが、その人の根本的な考え方のベースとなり、言葉となり、行動となり、人生に影響を及ぼす。メタ無意識は、いわば無意識のクセ。メタ無意識を正すことで人生の根幹から変化させることができる。

第1章  なぜかうまくいかない               その原因「メタ無意識」とは?

✈自信=自己有能感+自己決定感

自信には、自分はできるという自己有能感だけではダメで、自分で物事を決めたという自己決定が必要。片方だけでは自信にはならない。そのため、自分の内的要因ではなく、親や上司、環境など外的要因によって物事を決めた場合、自信を失い人生の途中で立ち止まることになってしまう。
自分は内的要因か外的要因のどちらが判断や行動の基準になっているか。それがメタ無意識である。


✈意識には、顕在意識、潜在意識、メタ無意識がある。

顕在意識:もっとも表面的。人が理性で考えるときに使われる意識で日常生活において使われ、容易に知覚できる。

潜在意識:顕在意識の奥にあり、知覚できない領域。眠っているときなどの活性化され、顕在意識に大きな影響を与える。
さらに奥には五感情報があり、なんとなくという感覚として保存されている整理されていない情報。

メタ無意識:潜在意識を入れる器みたいなもの。器次第で見え方が変ってしまう。

たとえば、コーラをコップに入れるとコップの形に、ミッキーマウスの形の器ならミッキーマウスになる。中身は同じでも入れ物が違えば、見え方は変わる。この器が、人生のさまざまな現実を作り出す思考の前提となる。「私はこういう人だ」という見えない看板を背負っているようなもので、それが実際に本人にも影響を与えている。このような看板、前提を変えると受け手の印象が変わり、本人は気付かなくても現実が変わり始める。

遺伝子は容易に変えられないが、東京大学の池谷裕二博士はもう一つの遺伝子があり、その遺伝子は環境や状況に反応し、都合のいいほうに振舞を変えるという。

「もっとも強いも者が生き残ったわけでもなく、もっとも賢いものが生き残ったわけでもない。唯一生き残れるのは変化できるものであった」 チャールズ・ダーウィン

資本論の本質である。遺伝子が反応しているのは、物理的な環境だけではなく、文化やルールに反応して遺伝子は変化することが、最近の遺伝子学研究で分かっている。

✈外部をどのようにとらえているのか。

たとえば「世の中は思い通りにならない。」と信じ込んでいれば「危険だからじっとしていよう。」考えてしまう。
反対に「いやいや、世の中思い通りにならないから面白い。」アクシデントが起きても面白いことが起きているさてどうしようという思考と行動になる。
このような信じ込みがメタ無意識の器に入った潜在意識である。この信じ込みによって人は、感情や思考生み出し、その反応によって遺伝子は書き換えられる。

第2章 自分の「無意識のクセ」を知る  14のパターン

30年インタビューをし、NLP(神経言語プログラミング)や哲学、禅から無意識のパターンを研究した結果が以下である。

無意識のクセ 14パターン
1【主体性】主体行動型 反映分析型
2【動機付けの方向性】目的志向型 問題回避型
3【喜びの判断基準】自分基準 他者基準
4【思考の方向性】未来基準 過去基準
5【動機付けの選択理由】オプション型 プロセス型
6【どちらを選択するか】物質タスク重視型 人間重視型
7【目的の焦点】目的基準 体験基準
8【現実の責任者は誰か】自分原因型 他者原因型
9【物事の捉え方】楽観基準 悲観主義
10【判断するときの心理状態】実体験型 分離体験型
11【それは誰が決めたのか】欲求型 義務型
12【自己認識】絶対的自我 限定的自我
13【本気度合い】結果行動型 結果期待型
14【根本欲求】目的欲求 生存欲求

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