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勝手にスタグラ2022 vol.5 〜チーム編〜

こんにちは。ジェフサポーターのいぬきちです。
今年も「ジェフのスタッツデータを勝手にグラフィック化する」略して「勝手にスタグラ」という企画を進行中ですw
企画のトリを飾るチーム編をお届けします。

公開済みの選手スタッツ編の記事はこちら

※スタッツデータのソースはFootball LABのデータを利用しています。
Football LAB様!今年もありがたく使わせていただきます!


チーム編は尹晶煥監督が率いた3年間のデータを比較!
さらに過去2年間よりもデータ量を増やして細かくまとめてみました!
その結果、選手編からかなりの時間が空いてしまいましたが最後まで読んでいただけると嬉しいです(^^;
それでは早速グラフィックを見ていきましょう!

1. 成績比較

尹晶煥監督が率いた3年間の成績を比較した結果がこちらのグラフィックです。
残念ながら集大成となる3年目の成績が2年目より落ちてしまうという結果になってしまいました。2021年のチームを超えることができませんでしたね…

高橋前GMにより守備の構築を期待され招聘された尹監督ですが、堅守という意味では期待に応えてくれたことが成績からもわかりますね。
特に失点数では2年目に2位、3年目にリーグ5位の記録を残しています。

守備の構築では成功といえる記録を残しましたが、その一方で攻撃の構築では3年間苦戦し続けてしまいました。
主力武器となるはずだった速攻が最後まで機能せず、チームとして中々得点が奪えなかったですね(^^;
その結果、勝ち数・勝点が伸ばせず順位も中位から上に進出することができませんでした。
監督交代になった理由もこの点が大きいでしょう。

2. 順位・勝点推移比較

こちらは、順位の推移と勝点の推移を比較したグラフィックになります。
順位推移では、一度も昇格ラインにかからなかったことがわかります…
当然勝点推移でも序盤で目安勝点ラインから大きく引き離されており、総じて昇格には縁が遠かった3年間だったといえます…
尹晶煥でも無理なのか…という感想しか出てきませんね…
一体いつになったらジェフはJ1に昇格できるのでしょうか(^^;

3. ホーム&アウェイ成績比較

尹監督体制時のジェフの特徴のひとつが「ホームで勝てない」ことでしたね(^^;
ただし、数値で見ると分かる通り、年を追うごとにその傾向は改善され、3年目にはほぼ五分の状態には持っていけていました。
まあ基本ホームゲームは勝って当たり前という概念があるので五分では不満ですけどね(^^;
3年目のホームゲームの得点数の少なさは流石に異常ですw

4. 連勝&連敗記録比較

こちらは連勝と連敗の記録を比較したグラフィックになります。
3年間共通して、連勝回数よりも連敗回数の方が多い、連勝も連敗も長くは続かないといった傾向があることがわかります。

連敗が続かないことは良い点ですが、やはり4連勝5連勝と連勝が続く期間がないと中々勝点が積み上がらず、順位の変動も起こせませんね。
何となく波に乗れない感覚があったことをグラフィックが示していて、シーズン中の気持ちを思い出してしまいました(^^;
次行くぞ次w

5. 勝利スタイル比較

こちらは個人的に気になった勝敗に関するデータをまとめたものです。
まずは勝利スタイルについて。
数値を見るとわかりますが、「支配率50%未満での勝利数※」「先制点取得試合の勝利数」「無失点勝利数」といった尹監督が得意とする堅守のスタイルを表すような項目の数値が高い結果になっています。

※堅守速攻スタイルは一般的に相手にボールを持たせるので支配率が低くなる傾向があります。

「支配率50%以上勝利数」や「先制勝利試合支配率50%以上(先制して支配率が50%以上で勝利した試合数)」を見ると3年目のはじめに鈴木GMから話があった「支配率50%以上で主導権を握るサッカー」へのチャレンジの結果がわかります。
結果としては微増程度で失敗だったといえますね…
やっぱり堅守速攻を得意とする監督にポゼッションサッカーを求めるのは無理があるよ(^^;

6. 敗戦スタイル比較

こちらは敗戦スタイルの比較です。
堅守速攻スタイルの弱点と言える「ボールを持たされると勝てない」という傾向が浮き彫りに…
特に「被先制敗戦数」の多さが…逆転勝利少なかったですよね…ε-(‐ω‐;)

数少ない良かった点としては逆転負けが年を追うごとに減ったことでしょうか!3年目は1度だけですからね!
どの試合だったかな〜・・・・・・・・・呉屋め!

7. Chance Building攻撃値比較

ここからは攻撃に関連するデータのグラフィックになります。
まずはChance Buildingの攻撃値比較です。

ざっとリーグ順位を見てもらえばわかると思うのですが、3年間通じて攻撃の形を構築できなかったことを表すような数値になっています(^^;
チャンス構築率が10%を超えたのは2年目のみ…ゴールは3年間1試合平均1.1とかなり残念な結果となりました。

まあ堅守速攻スタイルは守備が売りなので攻撃系のデータは高くならないのが一般的です…いやそうなんだけどこれでは昇格はやっぱり難しいよな〜(^^;

8. 得点パターン比較

こちらは得点パターンを比較したグラフィックです。
共通して多かったパターンは「セットプレー」だといえますね!
また尹監督体制ではサイド攻撃を主軸としていたので「クロス」からの得点も多いです。
ただし今年だけ全然取れていません…末吉の怪我の影響もあるとは思いますがそれにしても少なすぎます(^^;

気になったのは1年目に4得点もあった「セットプレー直接」が2、3年目には1点も決められていないことです。
攻撃の形がない分、高い位置でFKを獲得できなかったということでしょうか。
また、2、3年目は田口以外のエキストラキッカーがいなかったことも影響してそうです。この点は来季にとっても大事なポイントかもしれませんね。

9. チーム攻撃スタイル比較

こちらはチームの攻撃スタイルを指数で表したデータをグラフィックにしたものです。
指数は攻撃の試行回数を素にした値になります。

1年目はどのスタイルも指数が低いですが、「左サイド攻撃」と「ロングカウンター」が主な攻撃手段だったといえます。
「左サイド攻撃」が高いのは為田と安田に頼っていた影響でしょう。
「ロングカウンター」に関しては1年目がもっとも指数が高く、尹監督のスタイルが顕著に現れていますね。

2年目は「攻撃セットプレー」「左サイド攻撃」「右サイド攻撃」「敵陣ポゼッション」あたりの指数が高いです。
両サイド攻撃は末吉と福満の加入が、「敵陣ポゼッション」は高い位置でプレスがかけられるようになったことが影響してそうです。

3年目は、「攻撃セットプレー」「右サイド攻撃」「敵陣ポゼッション」あたりの指数が高いです。
末吉の怪我が影響した分、右サイド攻撃が主軸となっていましたね。
また「敵陣ポゼッション」はシュート到達率が向上しており、一応ポゼッションサッカーにチャレンジした形跡が見られます。

10. 攻撃指標比較

こちらは攻撃に関する指標をまとめたグラフィックになります。
「攻撃エリア比較」はチームの攻撃回数、30mライン進入回数、ペナルティエリア進入回数を組み合わせて作成しています。

ざっと見るとやはり2年目の値が高いといえます。
ドリブルは、数値の変化が大きい2年目からドリブルで仕掛けられるようになっていますし、クロスについても、2年目が最も多く成功率も高い。
CK取得数も最も多く、チームの攻撃回数、30mライン進入回数の多さが影響していますね。

PK取得数だけは2年目が最も少ないという結果に。
ペナルティエリア進入数が最も多かっただけに以外な結果になりました。

これらの指標については、既出の「得点パターン」や「チーム攻撃スタイル」などと合わせるとチームの傾向が読み取れそうです。
例えば、3年目のクロスからの得点数の少なさはクロス数の少なさが要因だと読み取れます。
ぜひ皆さんも考察してみてください。

11. ポゼッション比較

攻撃系データの最後はポゼッション比較になります。
こちらのデータで3年目の「支配率50%以上で主導権を握るサッカー」へのチャレンジの結果を評価してみたいと思います。

結論は「失敗」だったといえます。
むしろ2年目の方が目指したものに近い記録を残していますね。まあそれでも全然なのですが(^^;

「支配率50%以上で主導権を握るサッカー」となると先制点を取った後もボールを保持する必要がありますが、先制した試合で支配率50%以上だったのは4試合しかなく、ボールを持たせるスタイルからの脱却ができませんでしたね。

個人的には主導権を握っているかどうかを評価する指標は支配率だけだとは思っていません。
例えば、ボールを持たせるスタイルでも高い位置からプレスをはめて相手に攻撃をさせない、ロングボールを蹴らせて回収するといった方法でも主導権を握れると思います。その場合であれば守備位置やボール奪取位置が指標になるのではないでしょうか。
尹監督が得意とする堅守を活かすならば上記のようなスタイルの方が主導権を握るサッカーになったのではないかと感じています。

12. Chance Building守備値比較

ここからは守備に関連するデータのグラフィックになります。
まずはChance Buildingの守備値比較です。

攻撃値と打って変わって守備値ではリーグ上位の値を残した項目が多く、尹監督が得意とする堅守を実現できていたことがわかります。
特に被シュート、被チャンス構築率、被ゴールの少なさは素晴らしく、J2時代の中では最も守備が安定していた体制だったといえます。
守備値だけ見たらリーグ上位のチームに見えますね(^^;

13. 失点パターン比較

こちらは失点パターンのグラフィックになります。
比率としては3年間とも同じような構成ですが、1年目と比較してPK数の少なさは評価に値すると思います。
エスナイデル監督体制と比べてそもそも失点の絶対数が少ないので、その点はストレスなく見られた3年間だったと思います(^^;

14. 守備指標比較

こちらは守備に関する指標をまとめたグラフィックになります。
3年間通じて「タックル数」と「インターセプト数」はリーグ上位を記録していたので中々高い値を残しています。
守備エリアでもペナルティエリアへの進入率の低さが目立ちます。
やはり守備構築はうまくいっていたといえますね。

ただ、「オフサイド取得数」に関しては1、2年目は良かったのですが3年目にガクッと下がってしまい結果的にリーグ最下位となってしまいました。
「インターセプト数」も3年目は下がっていますし、この辺が失点数増加に影響したと考えます。
まああれだけDF陣に怪我人が多かったことを考えればがんばったと思います(^^;

守備系データはここまで。次が最後のグラフィックになります。

15. Chance Building Point比較

チームスタッツのトリを飾るのは毎度お馴染みのCBP値のレーダーチャートグラフィックになります。

1年目と比べると2年目と3年目は同じような形状になっていますがサイズが一回り小さく、2年目のチームを超えられなかったことがよくわかります。
来季はこのチャートがどのような形になるのか楽しみですね!

まとめ

今年は尹晶煥監督体制の3年間を比較したグラフィックを作成しました!
J2時代のジェフで3年も率いた監督は尹さんが初めてだったので中々面白いものが作れたと思います。もしかするともうできない体験をしたのかもしれませんが(^^;

残念ながら結果を残せず尹さんは退任となりましたが、歴代でも非常に堅いチームを作り上げたと思います。その点は尹さんのチーム作りの特徴がはっきり出たといえますね。

一方で来季は小林新監督が率いることになりましたが、監督としては新人なのでどんなサッカーを繰り広げるのかは未知数です。
そういう意味では例年よりもワクワクドキドキするオフシーズンになっています!ハラハラもしていますけどね(^^;

今年の「勝手にスタグラ」企画はこれで終了となります。
何とか新年前に終わらせることができてホッとしています。仕事よりがんばったよw
(年明けはカード作るぞー!)
それでは最後までお付き合いいただきありがとうございました!
皆さんのジェフユナイテッドライフに幸あれ!

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