パンダとback numberはズルい

パンダとback number。どちらも若い女性から支持されていて、一方は可愛いと言われ、一方はカッコいいと持て囃されています。

ただ、俺はこのふたつだけはズルいと思うんですよ。

このふたつだけは、苦言を呈したくなってしまうんですわ。

別に他のものに対しては、何の異論もありません。星野源はオシャレですし、3代目はカッコいいし、錦鯉のまさのりさんは奥歯ないですし、みんな納得の理由を持ち合わせているや無いですか。

ただパンダとback numberは、ちゃんと考えると果たしてそうなのか、と言わざるを得ないんですよ。このふたつだけは、ズルいとしか言いようがないんですわ。

まずパンダですよ。

最近でも上野で赤ちゃんが産まれたって話題になりましたよね。テレビ見てても、パンダは可愛いパンダは可愛いと、老若男女問わずみんなが愛でてるパンダ。

みんなは、ズルいと思わないんですかね？

アイツの仕草、めちゃめちゃおっさんでしょ？

おっさん座りして、ダランとしていて、たまに股間掻いてるやないですか。石の端でお尻をかいたり、ノソノソ歩いて飯食ったりしてるでしょ。

もはやアイツ、おっさんの色違いでしょ。

なんでパンダだけ可愛くて、おっさんは気持ち悪いんですか。

あれが可愛いなら、おっさんが白黒にぬって、街中でワンカップ片手におっさん座りしながら股間掻いていても、キャーキャー言われてもいいはずやないですか。

だって、やってることは同じで、ただの色違いなだけなんですよ？iPhoneが黒か白かで、iPhoneとしての評価が変わらないのとおんなじで、おっさんだってパンダみたいにキャーキャー言われてもいいじゃないですか。

おじさんだけ、キャーキャーの後に職務質問されるなんて、ズルいでしょうよ。

そしてback numberですよ。

彼らはこの一点につきます。

夏祭りの最後の日
わたがしを口で溶かす君に
綿菓子になりたい僕が言う
楽しいねって
ーわたがし【back number】

字面だけ見たら、キメェんよ。

back numberって、毎回毎回中々の歌詞をお見舞いしてくるやないですか。もちろんあのメロディ、雰囲気、世界観が乗る事で、カッコよくなる事は音楽が好きなものとして、なんの異論もありません。でもさ、言うてる事だけを取り上げたら、気持ち悪いと言わざるを得ないやないですか。

それなのに、若い世代から支持されて、共感する、カッコいいと言われているんですよ。かたやおっさんは、とにかく気を遣って若い子に親しまれるように、「彼氏とかいるの？」って聞いて引かれている世界で、back numberは「綿菓子になりたい」って言うて、キャーキャー言われるんすよ？

back numberだからカッコいいけど、他の人だと殴られても仕方ない発言やないですか。

だって考えてみてくださいよ。俺みたいなモンゴリアンブスが、女の子と祭りに来てるとしてですよ。

「わたがし、おいしい！」

女の子が言うわけです。浴衣姿の艶やかな彼女のうなじを見て、暴れ出しそうな気持ちを抑えながら俺は思うわけです。

（その口に入っていく...わたがしに...なりたい...）

そしてつぶやく。

「楽しいね。」

ほら、ゲボじゃん。

思想の自由を持ってても、擁護しきれない気持ち悪さですやん。

持つものと持たざるもの。

back numberはまだしも、パンダにすらそれを感じてしまう俺は、劣等感を取り除く新薬開発を応援しています。