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もう少し知ろう!血圧の話。

質問と今日の結論。

最近測った血圧の値を教えてください。
血圧は上も下も教えてください。
『血圧   /   』という欄に記入してください。

どうですか?
迷うことなく答えることができるでしょうか。

今日はそんな血圧の話を少しだけ。

結論としては、
血圧は、高い数値→低い数値、の順で伝える(もしくは記入する)のです。

こんな人は必読

・上の質問をされた時に自信がない人
・そもそも自分の血圧を知らない人
・血圧の数値の意味を知りたい人

血圧について振り返ってみましょう。

直近で血圧を測ったのはいつですか?

最近は銭湯、健康ランド、商業施設なんかに、自由に使用できる血圧測定器がありますね。
今度見かけた時には、是非測ってみてください。

さて、最初の質問に関してです。

実はこれ、私の恥ずかしい実体験です。
医学部に入学し、大学で健康診断があった際に、血圧を記入する欄がありました。

その時私は医学的な知識はゼロ。
そもそも世の一般常識もゼロに近い人間でした(今もたいして変わりませんが)。

そこで記入したのは
『80/120』

これ、間違いですよね。
当時も、先生から優しく正されました(恥ずかしい)。

正しくは
『120/80』
です。

そしてよく耳にする血圧の上と下、とは
120が上の血圧で80が下の血圧です。

数字が大きいから上
数字が小さいから下
覚えやすいですね。

次は血圧の意味を考えましょう。

血圧とは血管にかかる圧を意味します。

血管とは心臓から全身に向かって血液を運ぶパイプ。
血管の中では、心臓から押し出された血液が勢いよく流れています。
血液によって血管の壁にかかる圧が血圧です。

じゃあ上と下って何よ。

医学的な言葉を使うと
上の血圧は『収縮期血圧』
下の血圧は『拡張期血圧』

心臓を音で表現してください。
というと、多くの方が『ドキドキ』『ドクドク』
と表現するのではないでしょうか。

これはなんの音?
そう、心臓が動く音ですね。

心臓はなんで動いてるの?
そう、生きるため。
つまりは全身に血液を送るため。

じゃは心臓はどんな風に動いてるの?
そう、萎んだり膨らんだり。

この萎んだり膨らんだり、が
収縮期と拡張期です。

全身に血液を送り出すために、心臓というポンプは勢いよく萎みます。
これが収縮期。

続いて、次に送り出す血液を心臓の中に補充するために、心臓は膨らんで全身から血液を回収します。
これが拡張期。

血管としては、心臓から血液が押し出された時に最も圧がかかりますね。
だから収縮期血圧は高いのです。

逆に血液が回収される時は血管の圧は下がります。
拡張期血圧が低い理由ですね。

イメージとしては灯油のポンプですね。
昔、ストーブに灯油を入れる際に、シュコシュコとポンプを握って灯油を移していま、、、、

やらかした。
おっさんであることがバレた。
今の若者世代は見たこともないかもしれない。
この文章見て、その光景が浮かんだ人は、僕と同じおっさん世代です。

どうです?
血圧ってこういう意味だって考えたことはありましたか?
当たり前に知っていることでも、深く考えてみると意外に知らないこともありますよね。

血圧はまだまだ奥が深いです。

そもそも120ってどれくらいの圧よ?
単位は『mmHg』
水銀で表現します。

高血圧ってどこからよ。
一般的な基準は140/90がラインです。

じゃあ130/100は?
立派な高血圧です。

血圧が高いと何が悪いの?
身体に負担がかかり病気になりやすい、つまり自ら死に歩み寄っている状態です。

血圧って、医療という認識ではなく、ヘルスケアとして皆さんに浸透してほしいと思っています。

病気になってから治療するのでは遅いのです。
病気になる前に気を付ける予防医学に興味を持ってもらいたいです。

車は壊れる前にメンテナンスするのに、なぜ一生で一個しか与えられていない自分の身体は壊れてからのメンテナンスで良いと思っているの?

今度そんな話もしましょう。

最後に問題です。

血圧測る時、必ず腕で測りますよね?
これ、なんでだと思いますか?

物理に強い人はすぐわかるかもしれませんね。

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