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Ads Data Hubについて

あまり国内で情報が飛び交っていなかったりもすることもあり、個人的に勉強したこともふくめて今後のためにメモを残しておこうと思います。

Ads Data Hubって

Chromeで3rd party Cookieが使えなくなることで様々な制限がかかってしまうアドテクノロジーの会社向けに提供されているプライバシーセイフティな分析・セグメント作成が可能なプラットフォームです。Privacy Sandboxのほうが有名かもしれないですが、2017年くらいからAds Data Hubは存在していたりするのでこちらのほうが知っている人にとってはおなじみかもしれないサービスになります。

Ads Data Hubは何ができるの?

何ができるかについては続々機能がリリースされているという状態です。

例えば、2020年4月のアップデートではリターゲティングやメディアの閲覧履歴を使ったオーディエンスリストを作成する機能が北米で先行してリリースされたみたいですし、今後日本でもリリースがされるのではないかと思います。

我々のようなDMPにとっては上記のセグメントを作成する機能は今後の3rd party cookieが使えなくなる未来に向けてはとてもポジティブなものですし、できるかどうかは確認をしていないですがChromeであればある程度iOSの領域でもターゲティング広告をすることができるようになるのではないかと考えています(これは実際にどうか確認する必要はありますが)

それ以外にもDMPとして保有しているGoogle IDとのIDSyncのテーブルとAds Data HubのデータをDB上で結合する事ができるので自社データとGoogleが保有するデータとの結合やメディアデータとGoogleが保有するデータの結合が可能なるようです。

これらを実行するためにはGoogle のBigQueryにデータをアップロードして、Big Query のクエリを書き解析を実施すると言うことをしなくてはいけないのでテクニカルにはかなりハードルが上がっている一方通常の画面では取れないデータを沢山参照できる様になっており、今後ちょっと高度なWebマーケや運用の自動化・オペレーションの汎用化を行っていくためには必要不可欠なものだと思われます。

これらの機能は順を追ってアップデートがされているようですし、国ごとの機能の差分も今後なくなっていくのではないかと思うので、弊社でもAds Data Hubの画面を見つつ、できることを確認していきたいと思っています。

Ads Data Hubがもっている制限について

プライバシーセイフティな箱としてリリースされたこともあり、Googleが独自に設定しているプライバシー保護のレベルを逸脱しない設定になっています。例えば、解析の結果Nが50未満になるクエリは画面に表示できないようしていたり、差分プライバシーを使ったプライバシー保護なども実施しているようです。

ただ、データの結合はUser単位やデバイスID単位で可能で最終的に集計された情報がN<50になっていればいいという感じなので途中の工程でちゃんと意味あるユーザー群を抽出して分析結果をまとめるというのが重要だなという感じです。

Ads Data Hubに興味がある方へ

利用をしていくに際してまだまだバグも多いみたいなので確実に使えるという保証はできないのですが、Big QueryとAds Data Hubを使ったマーケティング基盤を作るというのは今後流行っていきそうな気がしています。

もしも一緒にこのサービスを使ってみたいと思った方はインティメート・マージャーまで連絡をしていただけますと幸いです。動作は保証できないですが。

いまの時点でプライバシーを保護しつつ、データを最大限活用していくということを考えるとGoogleさんのプラットフォーム(Big Query + Ads Data Hub)に乗っかるのがいいのではないかと思いますし、広告配信をアウトプットとしたプライベートDMPとかCDP、メディアデータを使った広告商品などを3rd party Cookieが使えなくなってからも継続していくっていうのを考えると、一旦Ads Data Hubにデータをのせてセグメント化できる未来を待つのもありなのではないかと思います。


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