インターナショナルスクール受験のすべて(前編)
はじめに
みなさんは、インターナショナルスクールについてどれくらい知っていますでしょうか。全く聞いたことがないという人もいれば、ある程度知っている人もいると思います。私がインターナショナルスクールというものを始めて知ったのは、約10年前の2009年、当時交際していた彼がいわゆる都内の名門インターナショナルスクール卒業だったからです。地方で生まれ育った私にとっては、そもそも都内における「お受験」自体無縁の人生だったわけで、名門私立幼稚園や小学校の存在も全くと言っていいほど知りませんでした。田舎だったので、小中学校は家の近くの公立(しかもその自治体に1校のみ)に行くのが当たり前という世界でした。そして周りもみんな同じなので、小中学校の友達はほぼ同じ顔ぶれという地域でした。そんな環境で育ったので、ましてやインターナショナルスクールなんて聞いたこともなかったし、彼と出会ったときに「インター出身」と聞いて一体全体何のことなのかもわからなかったのです。
しかし、例のインターナショナルスクール卒の彼が、その後人生の伴侶となり、共に家庭を持つことになるにつれ、自分の子供の将来について考えたときにインターナショナルスクールという選択肢が妙にリアリティをもって私の中に入ってきました。私自身は、最初自分の子を公立小学校に行かせることに疑問も持ちませんでしたが、夫は自分も行っていたこともありインターナショナルスクールに行かせたいという意見だったからです。そして、公立出身の私も、あくまで田舎の公立しか経験がなく、東京など都会の公立小学校事情を全く知らなかったので、これはちゃんとすべての選択肢を調べなくては、と思いました。そこで、インターナショナルスクール、東京港区の公立小学校、私立小学校を私なりに調べ、そして色々考えた結果インターナショナルスクールに行かせるという選択をしました。(このあたりも別の記事で詳細を書ければと思います。)
現代ではインターナショナルスクールは、「外国人の通う学校」という枠組みを超え、我が子をグローバル人材に育てたい日本人の親が、子供を通わせたいと考える進学先の一つになっているように感じます。また、最近では芸能人も子供をインターに入れるニュースもよく耳にします。
インターナショナルスクールの受験は、多くの場合子供が幼稚園、もしくは小学1年生になるタイミングで起こります。私自身、自分の子供を幼小中高一貫のインターナショナルスクールへ通わせるために、幼稚園の間に受験をしました。先に結論だけお伝えしてしまうと、私の子供は幸運にも第一志望のインターナショナルスクールに合格することが出来ました。またありがたいことに第二志望にも合格し、贅沢にも選ぶ立場になることができました。しかし、そこまでのプロセスは手探りそのもので、どこを調べてもあまりいい情報がありませんでした。
そこで、自分の経験を書き留めることで、将来自分の子供をインターナショナルスクールに入れたいと思っている親の方や、そもそもインターナショナルスクールとは何か興味がある方への手助けになれればと思い、この記事を書くことにしました。もちろん、ここに書いてあることはあくまで私自身のことなので、個人差はあると思うし全てが同じというわけではないと思います。しかし、私の体験談や情報が少しでも参考になれば幸いです。なお、この中で言う「インターナショナルスクール」とは、小学校以上のクラスを持つ学校を言います。
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